潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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謹賀新年

謹賀新年2016

皆さん、明けましておめでとうございます。
本年もきままに更新してきますのでどうかよろしくお願い致します。

本年が皆様にとって良いお年でありますよう心からお祈り申し上げます。
[ 2016/01/01 13:32 ] おしらせ | TB(0) | CM(4)

ヒレイトカケガイ

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Epitonium neglectum (ADAMS & REEVE, 1850) ヒレイトカケガイ
イトカケガイ科  2004年5月 すさみ町沖 水深200〜300m トロール漁 12mm

模式産地:シナ海
分布:房総半島、紀伊半島、四国、山口県北部、九州、東シナ海
   水深50〜300m 砂底、細砂底

pallasi (KIENER, 1838) クワガタイトカケガイの亜種もしくは1型とされていますがとても違和感を感じています。
ここでは目録に従って別種として扱う事にします。(sutargateさんからの購入標本)

和歌山県ではこの標本が得られた産地で近年、トロール漁は行なわれていませんので県外船の操業によって得られた個体と思われます。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

カクレイシマテ

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Lithophaga erimitica KURODA & HABE in KURODA, HABE & OYAMA, 1971 カクレイシマテガイ
イガイ科 シギノハシガイ亜科 2006年2月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深30m 17mm

模式産地:相模湾
分布:房総半島、紀伊半島、瀬戸内海、四国、九州
   潮間帯下部〜水深20m 軟泥岩や石灰質の基質に穿孔

港には石サンゴ類や礫なども網に掛かった漁労屑として沢山捨てられていますが、それらにも良く見ると色んな貝が着いています。
穿孔性の貝もそんな中から多くの種を見い出すことができますので見落とせません。
本種は殻質の厚いフジツガイ類やウミギクガイ類、イシサンゴ類に穿孔しているのを良く見かけますが、珍しいフジツガイ類を得た時にこの種によって大きく穴を開けられていることが多々あり、がっかりする事があります。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
相模湾産貝類(解説:黒田徳米・波部忠重・大山 桂)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2015/12/13 16:46 ] 和歌山の貝 イガイ科 | TB(0) | CM(2)

ヒメアカガイ

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Anadara troscheli (DUNKER, 1882) ヒメアカガイ(シロクサルボウガイ)
フネガイ科 リュウキュウサルボウガイ亜科  2015年2月 白浜町藤島 打ち上げ 44mm

模式産地:日本
分布:陸奥湾・若狭湾、紀伊半島、愛媛県、高知県、九州(佐賀県、熊本県)、中国南部、ベトナム
   内湾 潮間帯下部 アマモ場の砂泥底

日本国内の他の多くの産地では1970年代に現生は消滅したと思われ、この標本も古いものが打ち上げられたと思われます。
(標本提供:@メダカラさん)
この種は同科のビョウブガイと同じく南シナ海と日本本土で隔離分布する種で、現在、田辺湾でも現存せず国内生息地は数カ所しかありません。

当地ではこの種は失われましたが、近縁の種で同様に南シナ海以南から知られる非常に興味深い種が近年、生貝で確認されています。
(種名は伏せさせて頂きます。)

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
干潟の絶滅危惧動物図鑑(日本ベントス学会編)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2015/12/13 16:35 ] 和歌山の貝 フネガイ科 | TB(0) | CM(0)

レーダーキヌヅツミ

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Phenacovolva rehderi CATE,1973 レーダーキヌヅツミガイ
ウミウサギガイ科 2015年11月 南部堺港揚がり エビ刺し網 33mm

模式産地:紀伊沖 水深27m
分布:房総半島、紀伊半島、南アフリカ
   水深27〜200m

本種は今まで数少ない報告しかされていない非常に稀な種の1つです。
subreflexa (A.ADAMS & REEVE,1848) ムラクモキヌヅツミガイに似ていますが殻色が淡い黄色で群雲模様が出ず、両端がオレンジ色に染まります。(殻の特徴も若干異なります。)
また滑層周縁部に黄色いラインが入ります。

しかし、実際の所はもしかしたらムラクモキヌヅツミの1型なのかも知れません。
キヌヅツミ類は特徴が少なく、分類が困難な種が多いです。

参考文献:
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS(Guido T. Poppe著)
ウミウサギ -生きている海のジュエリー(飯野 剛・監修:高田良二・生態写真:高重 博)
The living Ovulidae(Felix Lorenz, Dirk Fehse著)
大分県産貝類目録・図譜(濱田 保著)

ユキキヌヅツミ

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"Aclyvolva" gracillima (E. A. SMITH, 1901) ユキキヌヅツミガイ
  Syn: clara CATE, 1973
ウミウサギガイ科 2009年3月 南部堺港揚がり エビ刺し網 18mm

模式産地:南アフリカ ダーバン沖
分布:紀伊半島、沖縄県、フィリピン、ニューカレドニア、南アフリカ
   水深40〜230m ムチヤギ類上

前述のyoshioi (AZUMA & CATE, 1971) ヨシオキヌヅツミガイと非常によく似ていますが本種には中央に陵が出ず、老成すると外唇が波打つ場合があります。
通常はヨシオキヌヅツミと同じく白い個体が多いのですが稀に図の個体のように色づきます。
(HPの方でヨシオキヌヅツミとして2番目に紹介している個体は本種です。)

前種と同じくムチヤギ類をホストとします。

参考文献:
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS(Guido T. Poppe著)
ウミウサギ -生きている海のジュエリー(飯野 剛・監修:高田良二・生態写真:高重 博)
The living Ovulidae(Felix Lorenz, Dirk Fehse著)
大分県産貝類目録・図譜(濱田 保著)

ヨシオキヌヅツミ

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"Aclyvolva" yoshioi (AZUMA & CATE, 1971) ヨシオキヌヅツミガイ
ウミウサギガイ科 2004年3月 南部一本松港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深70m 29mm

模式産地:紀伊切目崎沖 水深37〜55m
分布:伊豆諸島、相模湾、伊豆半島、紀伊半島、九州西岸、種子島、フィリピン、フィジー、ニューカレドニア、
   西オーストラリア
   水深30〜400m

私の著書、ウミウサギ -生きている海のジュエリー(飯野 剛・監修:高田良二・生態写真:高重 博)ではPhenacovolva (Calcarovula) に含めていますが、自らゲノムを調べた所、同属に含まれるツリフネキヌヅツミガイなどとは全く非なるものでウミウサギガイ科の仲間の中でもcoarctata ADAMS & REEVE, 1848 ホリキヌヅツミガイと並んで特殊なものでした。(少なくとも亜科以上、あるいは科レベルの違いでした。)

次に紹介するgracillima (E. A. SMITH, 1901) ユキキヌヅツミガイとは非常によく似ていますが、本種は中央に強い陵を生じよく見ると殻のバランスがかなり異なります。
近年発表されたarthritica LORENZ & FEHSE, 2009はその特徴が顕著になり瘤状になった変異個体だと思っています。

参考文献:
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS(Guido T. Poppe著)
ウミウサギ -生きている海のジュエリー(飯野 剛・監修:高田良二・生態写真:高重 博)
The living Ovulidae(Felix Lorenz, Dirk Fehse著)
大分県産貝類目録・図譜(濱田 保著)

カタベガイダマシ

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Indomodulus tectum (GMELIN, 1791) カタベガイダマシ
カタベガイダマシ科 2011年7月 串本町 上浦 水深3m  14mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、奄美大島、沖縄県、フィリピン、紅海、タンザニア、モーリシャス、マダガスカル
   潮間帯下部〜水深20m 岩礁、サンゴ礁の海藻の間

この標本は死殻ですが、同じ場所で生貝も得られています。
新鮮な時は殻口が淡い紫色になります。
殻口に棘があるのが特徴で、こう言う形をしていますがオニノツノガイ科に近い仲間です。
世界の亜熱帯から熱帯域に少数の種が知られます。

以前は、大西洋などから知られるModulus属に入れられていましたが現在は上記の属に移されています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

フドロガイ

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Margistrombus robustus (G. B. SOWERBY III, 1875) フドロガイ(マルソデガイ)
ソデボラ科 2008年10月 由良町 白崎沖 マンガン漁 水深50m 51mm

模式産地:香港
分布:房総半島、紀伊半島、大阪湾、山口県、鹿児島県、東シナ海
   潮間帯下部〜水深50m 砂泥底、泥底

本種も多くの図鑑に当たり前のように紹介されている貝でメジャーなものに感じられますが先に紹介したシドロよりも深刻に減少が進んでいて現在は見る事が難しくなっています。
私自身は他に大阪湾や田辺湾から生きた個体を得た事があります。

稀に鹿間・堀越図鑑のように殻口が紫になる個体があります。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2015/11/29 14:43 ] 和歌山の貝 ソデボラ科 | TB(0) | CM(0)

オオジュドウマクラ

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Oliva sericea (RÖDING, 1798) オオジュドウマクラガイ
マクラガイ科 2005年3月 南部堺港揚がり 岩代沖 はえ縄漁 水深40m 62mm

模式産地:アジア
分布:紀伊半島、奄美大島、沖縄県、フィリピン、マレーシア、フィジー、パプアニューギニア、スリランカ、
   タンザニア、モーリシャス
   潮間帯下部〜水深40m 砂底

恐らくこれを得たときはこの標本が和歌山産の初記録だったと思います。

当地ではminiacea RÖDING, 1798 ジュドウマクラガイは本種よりも大型になり逆転してしまっています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

私の本
ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
カテゴリ
ナショナルジオグラフィック
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