潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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ヨシオキヌヅツミ

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"Aclyvolva" yoshioi (AZUMA & CATE, 1971) ヨシオキヌヅツミガイ
ウミウサギガイ科 2004年3月 南部一本松港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深70m 29mm

模式産地:紀伊切目崎沖 水深37〜55m
分布:伊豆諸島、相模湾、伊豆半島、紀伊半島、九州西岸、種子島、フィリピン、フィジー、ニューカレドニア、
   西オーストラリア
   水深30〜400m

私の著書、ウミウサギ -生きている海のジュエリー(飯野 剛・監修:高田良二・生態写真:高重 博)ではPhenacovolva (Calcarovula) に含めていますが、自らゲノムを調べた所、同属に含まれるツリフネキヌヅツミガイなどとは全く非なるものでウミウサギガイ科の仲間の中でもcoarctata ADAMS & REEVE, 1848 ホリキヌヅツミガイと並んで特殊なものでした。(少なくとも亜科以上、あるいは科レベルの違いでした。)

次に紹介するgracillima (E. A. SMITH, 1901) ユキキヌヅツミガイとは非常によく似ていますが、本種は中央に強い陵を生じよく見ると殻のバランスがかなり異なります。
近年発表されたarthritica LORENZ & FEHSE, 2009はその特徴が顕著になり瘤状になった変異個体だと思っています。

参考文献:
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS(Guido T. Poppe著)
ウミウサギ -生きている海のジュエリー(飯野 剛・監修:高田良二・生態写真:高重 博)
The living Ovulidae(Felix Lorenz, Dirk Fehse著)
大分県産貝類目録・図譜(濱田 保著)

カタベガイダマシ

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Indomodulus tectum (GMELIN, 1791) カタベガイダマシ
カタベガイダマシ科 2011年7月 串本町 上浦 水深3m  14mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、奄美大島、沖縄県、フィリピン、紅海、タンザニア、モーリシャス、マダガスカル
   潮間帯下部〜水深20m 岩礁、サンゴ礁の海藻の間

この標本は死殻ですが、同じ場所で生貝も得られています。
新鮮な時は殻口が淡い紫色になります。
殻口に棘があるのが特徴で、こう言う形をしていますがオニノツノガイ科に近い仲間です。
世界の亜熱帯から熱帯域に少数の種が知られます。

以前は、大西洋などから知られるModulus属に入れられていましたが現在は上記の属に移されています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

フドロガイ

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Margistrombus robustus (G. B. SOWERBY III, 1875) フドロガイ(マルソデガイ)
ソデボラ科 2008年10月 由良町 白崎沖 マンガン漁 水深50m 51mm

模式産地:香港
分布:房総半島、紀伊半島、大阪湾、山口県、鹿児島県、東シナ海
   潮間帯下部〜水深50m 砂泥底、泥底

本種も多くの図鑑に当たり前のように紹介されている貝でメジャーなものに感じられますが先に紹介したシドロよりも深刻に減少が進んでいて現在は見る事が難しくなっています。
私自身は他に大阪湾や田辺湾から生きた個体を得た事があります。

稀に鹿間・堀越図鑑のように殻口が紫になる個体があります。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2015/11/29 14:43 ] 和歌山の貝 ソデボラ科 | TB(0) | CM(0)

オオジュドウマクラ

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Oliva sericea (RÖDING, 1798) オオジュドウマクラガイ
マクラガイ科 2005年3月 南部堺港揚がり 岩代沖 はえ縄漁 水深40m 62mm

模式産地:アジア
分布:紀伊半島、奄美大島、沖縄県、フィリピン、マレーシア、フィジー、パプアニューギニア、スリランカ、
   タンザニア、モーリシャス
   潮間帯下部〜水深40m 砂底

恐らくこれを得たときはこの標本が和歌山産の初記録だったと思います。

当地ではminiacea RÖDING, 1798 ジュドウマクラガイは本種よりも大型になり逆転してしまっています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ハレヤカオトメフデ

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Vexillum (Pusia) festa (REEVE, 1845) ハレヤカオトメフデガイ
ツクシガイ科 2003年4月 南部堺港揚がり、富田沖 エビ刺し網 水深20m 15mm

模式産地:フィリピン
分布:紀伊半島、奄美大島、沖縄県、マリアナ諸島、フィリピン、インドネシア、フィジー
   潮間帯下部〜水深70m 岩礫底

漁労屑から得た生貝ですが状態はあまり良くありません。

本種に非常によく似て細かい模様の出るmultitriangulum SALISBURY & CALLOMON, 1998もオゴクダから得られているようです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

バライロレイシダマシ

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Morula ambrosia HOUART, 1994 バライロレイシガイダマシ
アクキガイ科 カゴメガイ亜科 2004年3月 南部堺港揚がり、富田沖 エビ刺し網 水深20m 13mm

模式産地:マーシャル諸島 クワイジャレン島
分布:伊豆半島、紀伊半島、奄美大島、沖縄県、台湾、フィリピン、マーシャル諸島
   潮間帯下部〜水深20m 岩礁

もう少し大きくなる貝なのですが…珍しいのか漁労屑から得たこの標本しか所有していません。。;
生貝なのにフタも流してしまい散々です(涙

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

イタボガキ

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Ostrea denselamellosa LISCHKE, 1869 イタボガキ
  Syn: auriculata SOWERBY Ⅱ, 1871
イタボガキ科  2015年7月 和歌山市 片男波 打ち上げ 105mm

模式産地:長崎
分布:房総半島・能登半島、紀伊半島、瀬戸内海、九州、東シナ海、韓国、中国大陸
   内湾 潮間帯下部〜水深35m 砂泥底、砂礫底

昔、瀬戸内海の浚渫砂からTalonostrea talonata LI & QI, 1994 ネコノアシガキ(恐らく現生ではない)と共に沢山得られましたが近年は生貝はおろか、死殻でさえ珍しくなりました。(この標本も恐らく古い死殻が打ち上げられたもの)

本種も食用になりますがヨーロッパで主に食用にされているedulis LINNAEUS, 1758 ヨーロッパガキ(ヨーロッパヒラガキ)に近い種で本属のものは水質汚染に弱いらしくヨーロッパガキも減少傾向にあり、代わりに水質汚染にも比較的強いCrassostrea gigas (THUNBERG, 1793) マガキ(本来、ヨーロッパには産しない)を養殖用に日本からヨーロッパに送ったという話を聞いた事があります。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

コナルトボラ

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Bursa ranelloides (REEVE, 1844) コナルトボラ
  Syn: benvegnuae PENNA-NEME & LEME, 1978、canarica NORDSIECK, 1975、finlayi McGINTY, 1962、
     tenuisculpta DAUZENBERG & FISCHER, 1906、papillosum A. ADAMS, 1870

オキニシ科 2005年3月 南部堺港揚がり 白浜沖 ヒラメ刺し網 水深120m 58mm

模式産地:フィリピン
分布:房総半島、伊豆七島、紀伊半島、四国、九州西岸、奄美大島、沖縄県、台湾、フィリピン、西インド諸島、
   アメリカ合衆国南部、メキシコ湾
   潮間帯下部〜水深200m 岩礫底

本種は広い分布域をもち、多くの異名があります。
地味な貝ですが幼い頃から何故か好きな貝の1つでした。
県南部ではかなり浅い場所の刺し網でも得られたという話も聞いた事がありますが、春先のヒラメ刺し網によって水深100m前後から比較的普通に得られます。(現在は深い網は行なわれておらず当地では入手困難です。)

本種で700種目の紹介になりました。
これからもどうか宜しくお願い致します。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2015/11/08 19:00 ] 和歌山の貝 オキニシ科 | TB(0) | CM(2)

スジクロホラダマシ

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Pollia undosa (LINNAEUS, 1758) スジクロホラダマシ
エゾバイ科 ベッコウバイ亜科 2004年7月 串本町 アンドの鼻 水深3m 33mm

模式産地:アジア
分布:八丈島、紀伊半島、四国、九州、奄美大島、沖縄県、フィリピン、
   オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア)、紅海、タンザニア、マダガスカル
   潮間帯下部〜水深15m 岩礁、岩礫底

県南部では死サンゴの下や転石の下などに普通に見られます。
同属のmollis (GOULD, 1860) シワホラダマシと異なり、殻皮に覆われるもののヒドロ虫とは共生しません。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2015/11/08 18:37 ] 和歌山の貝 エゾバイ科 | TB(0) | CM(2)

Pollia vicdani (KOSUGE, 1984)

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Pollia vicdani (KOSUGE, 1984)
エゾバイ科 ベッコウバイ亜科 1988年3月 南部堺港揚がり 南部沖 トロール漁 水深20m 34mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、フィリピン
   水深60〜150m

死殻ですが国内からの産出は非常に稀な貝だと思います。

過去に南部堺で底引き網漁が行われていた頃の標本で7te7teさんからの購入です。
(開運丸水揚げ)

参考文献:
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
[ 2015/11/08 18:24 ] 和歌山の貝 エゾバイ科 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

私の本
ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
カテゴリ
ナショナルジオグラフィック
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