潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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アカネヨウラク

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Favartia maculata (REEVE, 1845) アカネヨウラクガイ
アクキガイ科 ヒシヨウラクガイ亜科 
 2000年1月 印南漁港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深70m 29mm
 2005年12月 印南漁港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深70m 25mm
 2006年1月 印南漁港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深60m 25mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、フィリピン
   水深40〜200m 岩礁

アカネヨウラクと言う和名が最初に登場するのは恐らく原色圖鑑 世界の貝 SELECTED SHELLS OF THE WORLD Ⅱだと思いうのですが、そこには和歌山産のまさしく同じ貝が記載されています。
ですが、学名は誤って本来、アラレツブリに当てられるはずのbalteata (SOWERBY, 1841)になっています。
この種とpelepili D' ATTILIO & BERTSCH, 1980 ペルピルヨウラクガイが混乱している事が多いですが棘の出方や色彩が全く異なります。(ペルピルは一様に褐色なのに対し本種はバリエーションが豊富です。)
 *近海産図鑑のものはペルピルで学名も誤っています。
また、前述のdorothyae EMERSON & D' ATTILIO, 1979 ドロシーヨウラクガイやsalmonea MELVILL & STANDEN, 1899 ニクイロヨウラクガイを本種の異名としている事が多いですが似てはいますが別物だと思ってます。
"アカネヨウラク"と呼ばれる個体に上記の学名が使用されてますのでここではそれに従おうと思います。
 *近海産図鑑ではドロシーに本種の学名が当てられて、ポッペ本では本種とドロシーなどと図版がごっちゃになっています。

この仲間は繊細で美しい種が多く、多くの場合、状態のいい個体では機嫌の良い時の"ネコの尻尾"の様に水管が跳ね上がります。(図2枚目)
和歌山のやや深い刺し網では時々見られるペルピルと共にお馴染みの貝です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
世界海産貝類大図鑑(R. T. ABBOTT・S. P. DANCE:波部忠重・奥谷喬司訳)
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