潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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バイ

japonica3.jpg
Babylonia japonica (REEVE, 1842) バイ
バイ科 2009年3月 下津町 沖ノ島沖 マンガン漁 水深40m 66mm

模式産地:日本
分布:北海道南部・男鹿半島、日本海、東京湾、相模湾、伊勢湾、紀伊半島、瀬戸内海、四国、九州、
   朝鮮半島、中国
   潮間帯下部〜水深40m 砂底

この標本は新鮮な死殻で、これを得た漁師さんは15年ぶりに漁でみたそうです。

本種は食用巻貝の代表的な種でしたが、船舶の船底にフジツボなどの汚損生物を除去するために使用された有機スズの入った塗料の影響でメスがオス化する現象が蔓延し近年まで激減しました。(生殖不全に陥るため)

有機スズによるこの現象(インポセックス)は貝類特有のもので多くの沿岸性貝類に大ダメージを与えたことにより、現在は使用が制限されバイの資源量は外洋を中心に回復の兆しがあるそうですが、内湾性の貝類はもとものの生息域が限られていたため一度失ったものを戻すのは無理だと思われます。(かつては内湾性のエゾバイ科の貝として有名だったオガイなどは代表例)

日本近海のバイの漁獲が減った事でareolata (LINK, 1807) ゾウゲバイ、borneensis (SOWERBY Ⅱ, 1864) ボルネオバイ、formosae (SOWERBY Ⅱ, 1866) タイワンバイ、lutosa (LAMARCK, 1822) ヤマグチバイなどの台湾から東南アジアにかけてのBabylonia属の近縁種が代用として輸入され使われています。
日本近海からはもう1種、南西諸島からkirana HABE, 1959 ウスイロバイが知られますが、こちらは開発などの影響で生息地が縮小し絶滅の危険性があります。

Babylonia属は以前はエゾバイ科に含められていましたが、近年、独立して扱われるようになり更に現在はDNAの研究によってマクラガイ科に近縁な事が分かっています。
ちなみにバイとは『蛽』と書き、また『貝』の音読みを指すためたまに見かける『バイガイ』と言うのは同義語が重複しています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
干潟の絶滅危惧動物図鑑(日本ベントス学会編)
[ 2013/11/26 00:20 ] 和歌山の貝 バイ科 | TB(0) | CM(0)
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Author:Mozu
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