潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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ロバートソンツグチ

robertson.jpg
robertson2.jpg
Quasisimnia robertsoni (CATE, 1973) ロバートソンツグチガイ(ロバートソンキヌハダヅツミガイ)
ウミウサギガイ科 2009年2月 南部堺港揚がり 南部沖 水深350m 深海はえ縄
         上 13mm、下 18mm

模式産地:土佐沖
分布:紀伊半島、四国(土佐沖、土佐姫島沖)、台湾、フィリピン
   水深100〜350m 深海性のオオキンヤギ科の種上

2個体とも同時に深所より深海はえ縄に引っ掛かったソデカブトヤギに着いて揚がって来た個体です。
近海産図鑑では本種をPseudosimnia jeanae CATE,1973 オトメキヌハダヅツミガイの異名としていますが大きな誤りです。色彩パターンこそ似ていますが形態も全く異なる別属の貝です。
以前より、hirasei (PILSBRY,1913) サチコツグチガイとの類縁性を指摘していたのですが現在は2種とも新属のQuasisimnia属に含められています。(どちらも外套膜に黒い縞模様があります。)

本種はウミウサギガイ科では特に深い場所より得られる貝で、新鮮なときは目の覚めるようなショッキングピンクと黄色に染め分けられます。(下の個体は大型で通常の個体よりも色が淡く、黄色である場所が白いです。)
ただし、この美しい色彩は長持ちせず、現在、この2標本は見る影もなく白っぽく変わり果ててます。
(美人薄命とはよく言ったものです。)
ウミウサギ類は美しい種が多いですがタカラガイよりも色褪せが激しいため、出来るだけ長持ちさせるには工夫が必要です。
私の経験からは紫外線に出来る限りあてず、チャックポリ袋に入れて保存するのが最良だと思われます。
(冷凍庫に保存して長く色を持たせたという話も聞いてます。)
あと、よくありがちな『標本ケースに脱脂綿を敷く』という保存はウミウサギ類に限らないですが絶対しては行けません。
色褪せが激しく、植物繊維である脱脂綿は貝殻を酸化させ、色艶を奪うからです。
(どうせなら化成かグラスウールの方が良いです。)


japonica2.jpg
Calyptrophora japonica GRAY, 1866 ソデカブトヤギ オオキンヤギ科

参考文献:
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS(Guido T. Poppe著)
ウミウサギ -生きている海のジュエリー(飯野 剛・監修:高田良二・生態写真:高重 博)
The living Ovulidae(Felix Lorenz, Dirk Fehse著)
Catalogue and bibliography of the marine shell bearing mollusca of Japan(肥後俊一・Paul Callomon・後藤芳央 共著)
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Author:Mozu
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ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
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