潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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ヒレイトカケガイ

neglectum.jpg
Epitonium neglectum (ADAMS & REEVE, 1850) ヒレイトカケガイ
イトカケガイ科  2004年5月 すさみ町沖 水深200〜300m トロール漁 12mm

模式産地:シナ海
分布:房総半島、紀伊半島、四国、山口県北部、九州、東シナ海
   水深50〜300m 砂底、細砂底

pallasi (KIENER, 1838) クワガタイトカケガイの亜種もしくは1型とされていますがとても違和感を感じています。
ここでは目録に従って別種として扱う事にします。(sutargateさんからの購入標本)

和歌山県ではこの標本が得られた産地で近年、トロール漁は行なわれていませんので県外船の操業によって得られた個体と思われます。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
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フクロイトカケ

globosa.jpg
Globiscala globosa (MASAHITO, KURODA & HABE, 1971) フクロイトカケガイ
イトカケガイ科 2004年3月 南部堺港揚がり 切目崎沖 水深60m エビ刺し網 7mm

模式産地:相模湾
分布:相模湾、遠州灘、紀伊半島、フィリピン、南アフリカ
   水深50〜200m 砂底

漁労屑の中から見つけました。
少ない貝のようです。

殻はかなり薄く、気をつけないと簡単に壊れそうです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
相模湾産貝類(解説:黒田徳米・波部忠重・大山 桂)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

クワガタイトカケ

pallasi.jpg
Epitonium pallasi (KIENER, 1838) クワガタイトカケガイ
  Syn: notha (MENKE, 1828)、subpretiosum (BLAINVILLE, 1840)
イトカケガイ科  2002年4月 日高町 日ノ岬沖 水深80m マンガン漁 27mm

模式産地:不詳
分布:相模湾、遠州灘、紀伊半島、四国(土佐沖)、フィリピン、
   オーストラリア(ニューサウスウェルズ州〜北オーストラリア)
   水深50〜300m 砂底、砂泥底

紀伊水道や高知県の入野沖の底引き網ではお馴染みのイトカケガイですが最近は少なくなったようです。
同所には大型のイソギンチャク、Dofleinia armata WASSILIEFF, 1908 スナイソギンチャクが生息し、大型のイトカケガイの仲間も豊富です。
恐らくこの種の体液を吸っているのだと思われます。

外国の文献やサイトでは本種の1型とされているneglectum (ADAMS & REEVE, 1850) ヒレイトカケガイと混乱しているように思われます。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)

cf. クモリハブタエイトカケ

nebulodermata.jpg
Amaea cf. nebulodermata (AZUMA, 1972) クモリハブタエイトカケガイ
  Syn: bitaeniata MASAHITO & HABE, 1976 フタオビハブタエイトカケガイ 
イトカケガイ科  2014年7月 串本町 上浦 打ち上げ 11mm

模式産地:台湾南西沖 水深160m
分布:遠州灘、紀伊半島、四国(土佐沖)、山口県北部、東シナ海、台湾南西沖、ハワイ諸島
   潮間帯下部〜水深40〜200m 砂底

少し悩みましたが、模式図と比較し臍穴が閉じ、螺塔の高さから本種の若貝なのでは?と判断しました。
本種は通常、やや深い水深から得られる種ですが、
この標本の採集地、上浦の砂浜はホネガイやクルマガイ、コンゴウボラ、ミオツクシ、オトヒメノユリカゴなど本来、少し深い場所から得られる種が打ち上げられる事から少し特殊だと言えます。

現在、異名となっているbitaeniata MASAHITO & HABE, 1976 フタオビハブタエイトカケガイの模式産地は和歌山県すさみ町の江須崎沖 水深150mです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
Catalogue and bibliography of the marine shell bearing mollusca of Japan(肥後俊一・Paul Callomon・後藤芳央 共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

オダマキ

auritum.jpg
Depressiscala auritum (G. B. SOWERBY, 1844) オダマキガイ
イトカケガイ科  2004年5月 田辺湾 瀧内 潮間帯 アマモ場 12mm

模式産地:コロヌンデール
分布:房総半島・佐渡島、能登半島、紀伊半島、四国、九州
   潮間帯下部〜水深30m 砂底、細砂底

他では昔、加太海岸で打ち上げを沢山見ました。
フタを排水溝に流してしまいましたが生貝です。。

本科の種はいずれも腔腸動物の体液を吸って生きていますが、アマモ場の腔腸動物と言えばEctopleura crocea (AGASSIZ, 1862) ベニクダウミヒドラやBoloceroides mcmurrichi (KWIETNIEWSKI, 1898) オヨギイソギンチャクが有名です。

本種は大西洋産のalbidum (d'ORBIGNY, 1842)の異名とされていますが、はっきりしないので従来通りの扱いにします。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ヒトフシイトカケ

monovaricosa.jpg
Opalia (Nodiscala) monovaricosa (KURODA & HABE, in HABE, 1961) ヒトフシイトカケガイ
イトカケガイ科 2009年4月 由良町 白崎沖 水深70m マンガン漁 21mm

模式産地:銚子沖 100m内外
分布:銚子沖・若狭湾、伊豆半島、駿河湾、紀伊半島、瀬戸内海、九州西岸
   水深50〜100m 砂底

イトカケガイの仲間では縦肋が発達しない種で途中で目立つ縦肋1本出るのが和名の由来ではないかと思います。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ネジガイ

lamellosa.jpg
Gyroscala lamellosa (LAMARCK, 1822) ネジガイ
  Syn: commutatum MONTEROSATO, 1877、perplexa PEASE in DESHAYES, 1863
イトカケガイ科 2009年4月 串本町 上浦 潮間帯下部 24mm

模式産地:不詳
分布:北海道南部・男鹿半島、紀伊半島、奄美大島、沖縄県、ハワイ諸島、フィリピン、
   オーストラリア(ニューサウスウェルズ州〜西オーストラリア)、紅海、マダガスカル、モザンビーク、
   カーポ・ベルデ諸島、アンゴラ、地中海、アゾレス諸島、キューバ、ジャマイカ、メキシコ湾、
   フロリダ半島、ベネズエラ、西パナマ、コスタリカ、西メキシコ
   潮間帯〜水深10m 岩礁間の砂礫に埋もれているイソギンチャク類に付着、またはその周辺に埋在

磯採集で得られるイトカケガイの仲間では大型で、岩礁間の砂に埋もれてイソギンチャクの体液を吸ってます。(ミドリイソギンチャクやヨロイイソギンチャク、ヒメイソギンチャクなど。)

本種はイトカケガイの中ではかなり広範囲に分布するコスモポリタン(汎世界種)で、かなり多くの異名を持ちます。
ですから代表的なものだけを記しました。(カリブネジガイと呼ばれるものも同種です。)

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

オオイトカケ

scalare.jpg
Epitonium scalare (LINNAEUS, 1758) オオイトカケガイ
  Syn: breve RÖDING, 1798、gradatum GRABAU & KING, 1929、laevis GRABAU & KING, 1929、
     lineatum RÖDING, 1798、medium RÖDING, 1798、minor GRABAU & KING, 1929、
     multivariciferum E. A. SMITH, 1911、principale RÖDING, 1798、pygmaeum GRABAU & KING, 1929、
     subtile GRABAU & KING, 1929、conica LAMARCK, 1822、pretiosa LAMARCK, 1816

イトカケガイ科  2002年4月 日高町 日ノ岬沖 水深80m マンガン漁 31.5mm

模式産地:インドネシア アンボイナ
分布:房総半島、紀伊半島、四国(土佐)、山口県北部、奄美大島、沖縄県、東シナ海、台湾、フィリピン、
   インドネシア、オーストラリア(クイーンズランド州)
   水深20〜120m 細砂底、砂泥底

イトカケガイ科で最も有名で美しく、古来から人気があり模造品まで作られた種です。
昔、相当な高値で取引されていたものの日本産が出回り価格が暴落したという話が原色圖鑑 世界の貝 SELECTED SHELLS OF THE WORLD Ⅰに載っています。
50mmを超える種ですが和歌山産はこの小さな個体しか持っていません^ ^;

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
原色圖鑑 世界の貝 SELECTED SHELLS OF THE WORLD Ⅰ
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)

ミナベイトカケ

littorinodes.jpg
Minabescala littorinoidea NAKAYAMA, 1994 ミナベイトカケガイ
イトカケガイ科  2007年12月 南部一本松港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深60m 12mm

模式産地:和歌山県 日高郡 みなべ町
分布:紀伊半島沖
   水深40〜100m 砂礫底

"みなべ"を冠するとても少ない貝です。
通常、この種は5mm前後のことが多いですが、この標本はずば抜けて大きいです。
この種や似た種、Kurodacirsa lotus MASAHITO & HABE, 1975 ハスノミイトカケガイはイトカケガイ類らしい縦肋(糸掛け)がありません。
*近海産図鑑の種名は綴り間違いです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
Catalogue and bibliography of the marine shell bearing mollusca of Japan(肥後俊一・Paul Callomon・後藤芳央 共著)

クレハガイ

clementinum.jpg
Epitonium (Papyriscala) clementinum GRATELOUP, 1940 クレハガイ
イトカケガイ科 2006年8月 田辺湾 瀧内 潮間帯 アマモ場 15mm

模式産地:不詳
分布:房総半島・佐渡島、但馬沖、三河湾、伊勢湾、紀伊半島、四国、九州
   潮間帯下部(内湾奥部の干潟)〜水深30m アマモ場周辺の砂底、細砂底、砂泥底

生息地が内湾の奥部なため産地減少のため稀少な貝になりつつあります。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
干潟の絶滅危惧動物図鑑(日本ベントス学会編)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

私の本
ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
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