潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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ヒナヅルガイ

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Casmaria erinacea (LINNAEUS, 1758) ヒナヅルガイ
トウカムリガイ科 2005年12月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深30m 54mm

模式産地:アンボイナ
分布:紀伊半島、四国、九州西岸、奄美大島、沖縄県、インド・西太平洋
   潮間帯下部〜水深30m 岩礁、サンゴ礁周辺の細砂底

オゴクダなどでは時化た後に生きたものも得られる事があるようですが和歌山では少ない貝です。
南西諸島から南では普通に見られますがとても良い貝だと思います。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
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ウラシマガイ

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Semicassis bisulcata (SCHUBERT & WAGNER, 1829) form. persimilis KIRA, 1959 ウラシマガイ
トウカムリガイ科 2007年4月 南部堺港揚がり 田辺湾内 エビ刺し網 水深30m 57mm

模式産地:本州中部 水深20〜40m
分布:房総半島・男鹿半島、紀伊半島、四国、九州、奄美大島、沖縄県、台湾、中国南部、南シナ海
   水深30〜100m 砂底、細砂底、細砂泥底

分布も広く、最も多く見られるタイプです。
前2フォームと比べて殻、外唇、螺肋、模様が薄くやや大型になるのが特徴です。

紀伊水道ではマメシボリウラシマと共に普通に見られます。
この仲間の食性から考えると同所に多産するブンブク類を餌としているものと考えられます。

なお、基本フォームのbisulcata (SCHUBERT & WAGNER, 1829) ワダチウラシマガイは高知県以南に分布するとされていますが、はて?どうなんでしょう??

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

マメシボリウラシマ

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Semicassis bisulcata (SCHUBERT & WAGNER, 1829) form. minor (KIISTER, 1857) マメシボリウラシマガイ
トウカムリガイ科
 2005年11月 南部堺港揚がり 田辺湾内 エビ刺し網 水深30m 34mm
 2009年3月 由良町 白崎沖 マンガン漁 水深70m 43mm

模式産地:日本沿岸
分布:遠州灘・山陰沖、紀伊半島、四国、九州、東シナ海
   水深30〜200m 砂泥底

bisulcata (SCHUBERT & WAGNER, 1829) ワダチウラシマガイのフォームの1つとされています。

このタイプは全体に小型で螺肋強く、体層上部では縦肋と交差し明瞭な布目状になります。
小型なだけでワダチウラシマとの違いがいまいち分かりません。

参考文献:
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

タマウラシマ

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Semicassis bisulcata (SCHUBERT & WAGNER, 1829) form. pila (REEVE, 1848) タマウラシマガイ
トウカムリガイ科 2006年11月 南部堺港揚がり 田辺湾内 エビ刺し網 水深30m 46mm

模式産地:中国
分布:銚子沖・能登半島、紀伊半島、四国、九州、台湾、中国南部、南シナ海
   水深20〜100m 細砂底、砂泥底

日本国内にはbisulcata (SCHUBERT & WAGNER, 1829) ワダチウラシマガイのフォームとしていくつかに分けられていますが、果たしてこれらが本当にフォームなのか独立させるべきなのか興味があります。
この標本を得た田辺湾からこの貝以外にpersimilis KIRA, 1959 ウラシマガイ、minor (KIISTER, 1857) マメシボリウラシマガイも採集しています。

このタイプは全体に丸く、外唇が厚く、四角い模様が鮮明なのが特徴です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

トウカムリ

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Cassis cornuta (LINNAEUS, 1758) トウカムリガイ
トウカムリガイ科 2003年11月 南部堺港揚がり、富田沖 エビ刺し網 水深20m 107mm

模式産地:"アメリカ"(誤)
分布:三宅島、紀伊半島、四国(土佐沖)、九州南部、奄美大島、沖縄県、フィジー、フィリピン、
   インドネシア、紅海、タンザニア、モーリシャス、マダガスカル
   潮間帯下部〜水深30m 岩礁・サンゴ礁間の砂底

本種は大型になる種ですが、この標本はまだ若いです。(死殻)
ヤツシロガイ上科に含まれるトウカムリガイ科、ヤツシロガイ科、フジツガイ科はいずれも棘皮動物を襲って食べます。
トウカムリの仲間はウニ、ヤツシロガイの仲間はナマコ、フジツガイの仲間はヒトデを餌とします。

下の写真は2009年8月に京都大学白浜水族館で撮影した一本松漁港揚がりと思われる生きた大型個体です。
漁師さんから話を聞いたので多分そうだと思います。(ピンボケしてますが;)
京都大学白浜水族館 http://www.seto.kyoto-u.ac.jp/aquarium/
ただいま、耐震工事のため休館中のようです。


cornutus3.jpg

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

カンコガイ

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Phalium glaucum (LINNAEUS, 1758) カンコガイ
トウカムリガイ科   
  2009年1月 南部堺港揚がり、富田沖 エビ刺し網 水深20m 95mm
  2005年11月 南部一本松港揚がり 田辺湾口 エビ刺し網 水深30m 90mm

模式産地:アンボン島
分布:房総半島、紀伊半島、九州西岸、奄美大島、沖縄県、フィリピン、
   オーストラリア(クイーンズランド州)、タンザニア、モザンビーク、マダガスカル
   水深1〜50m 細砂底

多産するbandatum (PERRY, 1811) タイコガイ、flammiferum (RÖDING, 1798) ナガカズラガイと同じような場所から得られますが遥かに稀な貝です。
和歌山からは更にmuangmani RAYBAUDI MASSILLIA & PRATI MUSETTI, 1995 オトヒメカズラガイが知られますが和歌山産の標本は所有していません。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ヒメタイコガイ

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Semicassis inornata (PILSBRY, 1895) ヒメタイコガイ
トウカムリガイ科  2003年3月 南部堺港揚がり 切目崎沖 ヒラメ刺し網 水深100m 57mm

模式産地:日本
分布:相模湾、紀伊半島、四国、九州
   水深50〜200m 砂底、細砂底

トロールが盛んな場所ではそれほど珍しい貝ではないようですが、ヒラメ刺し網では滅多に掛かって来ません。
 *ヒラメ刺し網とは仕掛ける深度が深くなり狙うものが異なるだけでエビ刺し網となんらかわりません。
ヒラメを狙う漁場は沖合の潮が速い所が多く、ヒラメ自体の単価が落ちた事と燃料代が高くなり遠方にまで網を仕掛けに行く事をやめたせいもありますが、危険が伴うため高齢化が進んだ私の通う漁港周辺ではリスクを避けるためにほとんどおこなわれなくなりました。

この種が属していたXenogalea属はSemicassis属の異名になっています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

アメガイ

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Casmaria ponderosa (GMELIN, 1791) アメガイ(ダマシヒナヅル)
  Syn: biarmatum DILLWYN, 1817、nodulosum GMELIN, 1791、pantherina DILLWYN, 1817、
    torquata REEVE, 1848、quadratum LINK, 1807

トウカムリガイ科  2009年3月 白浜町 富田 大間磯 潮間帯 35mm

模式産地:不詳
分布:房総半島、紀伊半島、九州西岸、奄美大島、沖縄県、フィリピン
   潮間帯下部〜水深50m 砂底

この標本はkudamakiさんと採集していてその場で頂いたものです。
岩礁間に溜まった砂地に埋もれていました。

近縁種、erinacea (LINNAEUS, 1758) ヒナヅルガイに似ていますが肩部のいぼ列はとても弱く、模様はヒナヅルガイが稲妻模様なのに対して四角い模様です。
以前は本種の亜種とされていたnipponensis ABBOTT, 1968 レンジャクガイはcernica (G. B. SOWERBY III, 1888)の異名となり独立して扱われています。
他に亜種とされていたatlantica CLENCH, 1944 カリブアメガイ、turgida (REEVE, 1848) イナズマダイコガイ、unicolor (DAUTZENBERG, 1926)も現在では独立種として扱われています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
沖縄の海の貝・陸の貝(久保弘文・黒住耐二共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

私の本
ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
カテゴリ
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