潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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カザリイトマキハラブトシャジク

astricta.jpg
Turridrupa astricata (REEVE, 1843) カザリイトマキハラブトシャジクガイ
ツクシガイ科 2015年7月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 打ち上げ 16mm

模式産地:ツアモツ諸島 Anna島
分布:紀伊半島、種子島、屋久島、奄美大島、沖縄県、ツアモツ諸島
   潮間帯下部〜水深20m サンゴ礁

かなりすれていますが模様の出方などから本種で間違いないと思います。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
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イジケクダマキ

abbreviata.jpg
Lophiotoma ruthveniana (MELVILL, 1923) イジケクダマキガイ
クダマキガイ科  1996年11月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深60m 47mm

模式産地:フィリピン Masbate Is.
分布:紀伊半島、四国、九州、奄美大島、沖縄県、フィリピン、フィジー、インドネシア、ソロモン諸島、
   ニューカレドニア
   水深50〜150m 砂底

刺し網には大型のクダマキ類はよく掛かるのですが本種は少ない貝です。

しかし、和名の『イジケ』はどこから来たのでしょう?

追記:2015年9月27日
横浜のKさんから下記の情報を頂きました。
abbreviata (REEVE, 1843)という学名の貝は本来、POPPE本のPl.683の5の図の貝にあてられたもので、日本では何故か写真の貝にこの学名が使われています。
では、日本でイジケクダマキとされている貝の学名はと言うと同じく、POPPE本のPL683の4のruthveniana (MELVILL, 1923)だそうです。(この本では"cf"となっていますがそのものなんだそうです。)

また、"イジケ"と言う和名についてですがabbreviata=短い、短縮されたという意味から黒田先生が想像されたのではないかと言うお話でした。(ですが、この学名自体は上にも記しましたが本来、この貝の学名ではありません。)

Kさん、有益な情報ありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

キイクチムラサキクダマキ

nadaensis.jpg
Turris nadaensis (AZUMA, 1973) キイクチムラサキクダマキガイ
クダマキガイ科  2002年12月 印南漁港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深50m 75mm

模式産地:紀伊名田沖 水深40〜60m
分布:紀伊半島、四国(土佐沖)、奄美大島、沖縄県、フィリピン、タイ、ミクロネシア(ヤップ島)
   水深10〜80m 砂底

和歌山の名産貝の1つです。
私は近似のクチムラサキクダマキよりもこちらの方がよく当たりましたがあまり良い標本はありません。
クチムラサキクダマキと比べて、太く彫刻が繊細で臍穴が開くのが特徴です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

cf. ホンイトマキハラブトシャジク

acutigemmata.jpg
Turridrupa cf. acutigemmata (E. A. SMITH, 1877) ホンイトマキハラブトシャジクガイ
クダマキガイ科  2006年2月 印南漁港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深60m 20mm

模式産地:不詳
分布:伊豆半島、紀伊半島、種子島、熱帯インド・太平洋
   潮間帯下部〜水深60m 砂礫底

先に紹介したsp.と似ていますが螺肋上に鋭い顆粒があります。

本来のacutigemmataとは全体に火焰彩模様が出ることで異なります。更に肩部の螺肋上の顆粒間が濃色になるようです。
ですからこの種と断定できないためcf.としておきます。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
Catalogue and bibliography of the marine shell bearing mollusca of Japan(肥後俊一・Paul Callomon・後藤芳央 共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

Turridrupa sp.

Turridrupasp.jpg
Turridrupa sp.
クダマキガイ科  2007年4月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 漁労屑 水深20m 24mm

jubata (HINDS, 1843) タテガミイトマキハラブトシャジクガイと似ていますが、模式標本を見る限りでは少なくともjubata (HINDS, 1843)はTurridrupa属の中では抜きん出て水管の長い貝です。(この標本よりも2倍は長いです。)
ですからは別種と思われます。
ただ、本来和名でタテガミイトマキハラブトシャジクガイと呼ばれている貝とjubata (HINDS, 1843)が同一かどうかは分かりません。
手元の資料で他には該当する種が見当たらないのでsp.としておきます。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
Catalogue and bibliography of the marine shell bearing mollusca of Japan(肥後俊一・Paul Callomon・後藤芳央 共著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ハナヤカクダマキ

spectabilis.jpg
Turris spectabilis (REEVE, 1843) ハナヤカクダマキガイ
クダマキガイ科  2002年12月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深40m 77mm

模式産地:フィリピン Ticao島
分布:紀伊半島、九州南部、奄美大島、沖縄県、フィリピン、フィジー、フェニックス諸島、モーリシャス
   水深5〜50m 岩礫底、砂底

漁労屑を掘り返してたら出て来ました。(本種としては特大の標本です。)
通常、これほど目立つ貝は漁師さんがキープされている事が多いのですがラッキーでした。

何度か採集していますが他の同属の貝と比べ遥かに少なく、表面は付着物が着きやすいためか奇麗な個体が少ないです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

アサヤケクダマキ(仮称)

ambara.jpg
Gemmula ambara OLIVERA, HILLYARD & WATKINS, 2008 アサヤケクダマキガイ(仮称)
クダマキガイ科 2001年11月 南部一本松港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深60m 47mm

模式産地:フィリピン ボホール バリカサグ島
分布:紀伊半島、フィリピン
   水深60〜200m

最近、新種としてフィリピンから発表された淡い紫にオレンジ色のラインがでる美しい貝です。
これまで私は和歌山からは3個体採集していていずれも切目崎沖からでした。
恐らく、日本新産記録だと思われます。

近似種にgraeffei (WEINKAUFF, 1875) スソムラサキクダマキがありますが色彩パターンが異なります。
HPの方ではcongener (E.A.SMITH,1894) アラボリクダマキとしてましたが誤りです。

参考文献:
A new species of Gemmula, Weinkauff 1875; Evidence for two clades of Philippine species in the genus Gemmula(Baldomero M. Olivera*, David R. Hillyard and Maren Watkins)

クチムラサキクダマキ

undosa.jpg
Turris undosa (LAMARCK, 1816) クチムラサキクダマキガイ
  Syn: raffrayi TAPPARONE-CANEFRI, 1878
クダマキガイ科  2003年11月 南部堺港揚がり、南部沖 エビ刺し網 水深60m 91mm

模式産地:不詳
分布:志摩半島、紀伊半島、四国(土佐沖)、九州西岸、奄美大島、沖縄県、フィリピン
   水深10〜60m 砂底

和歌山ではnadaensis (AZUMA, 1973) キイクチムラサキクダマキガイと並んで名産のクダマキの1つでしたが、ぱったりと見なくなりました。
キイクチムラサキクダマキガイの方が数が多く、やや太めでずんぐりしていて螺肋が細かく、臍孔が開くので区別出来ます。
とても美しくクダマキの仲間では最も好きな種の1つです。


参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ヤッコクダマキガイ

speciosa.jpg
Gemmula speciosa (REEVE, 1843) ヤッコクダマキガイ
クダマキガイ科 2009年3月 由良町 白崎沖 マンガン漁 水深70m 69mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、土佐沖、中国沿岸、フィリピン、タイ、インド、アラビア海
   水深50〜200m 砂底

立派な種なのに国産の書籍にはほとんど紹介されていない貝です。
土佐湾からの記録はあったみたいですが紀伊水道からの記録は初めてだと思います。(死殻を含めて2個体確認しています。)
この標本は本種としては特大でとても状態が良い個体です。
クダマキガイ類は分類こそ難しいですが端正な貝が多く大好きです。
*以前にも紹介していましたが、フォーマットを揃えるためにリニューアルです。

参考文献:
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
世界海産貝類大図鑑(R. T. ABBOTT・S. P. DANCE:波部忠重・奥谷喬司訳)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

私の本
ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
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