潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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ヒメミツカドボラ

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Turritriton labiosum (WOOD, 1828) ヒメミツカドボラ
  Syn: loebbeckei LISCHKE, 1871 クニボラ、loroisii PETIT, 1852 セムシボラ、
     orientale NEVILL G. & H., 1874、strangei ADAMS H. & ANGAS, 1864、rutilum MENKE, 1843

フジツガイ科 2015年7月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 打ち上げ 23mm

模式産地:西インド諸島
分布:房総半島・能登半島、紀伊半島、山口県北部、奄美大島、沖縄県、フィリピン、
   オーストラリア(ニューサウスウェルズ州〜西オーストラリア)紅海、タンザニア、カーポベルデ諸島、
   キューバ、西インド諸島、メキシコ湾、ベネズエラ
   潮間帯下部〜水深10m(〜120m) 岩礁

本州南岸では比較的普通に見られ打ち上る貝です。(私は生きたものは得た事がないです。)
日本では海岸で見られますが、フィリピンなどではかなり深い所に生息するようです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

シノマキ

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Monoplex pilearis (LINNAEUS, 1758) シノマキボラ
  Syn: martinianum (d'ORBIGNY, 1847)、effusa C. B. ADAMS, 1850、insulare PILSBRY, 1921、
     perficus IREDALE, 1931、haemastoma VALENCIENNES, 1832、veliei CALKINS, 1878
     beccarii TAPPARONE CANEFRI, 1875、olearium RÖDING, 1798

フジツガイ科 2002年6月 白浜町 椿 見草崎 水深3m 岩礁 97mm

模式産地:アジア
分布:八丈島、駿河湾、紀伊半島、奄美大島、沖縄県、フィリピン、
   オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア)、紅海、モーリシャス、モザンビーク、
   マダガスカル、カーポベルデ諸島、カリブ海、西インド諸島、メキシコ湾、西パナマ
   潮間帯下部〜水深20m 岩礁

よく似るサツマボラとは殻口が広くなり赤く、螺肋が結節状にならない事で区別できます。
素潜りでは潮通しの良い場所で時折見かけ、浅いエビ刺し網にも良く掛かってきます。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

サツマボラ

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Monoplex aquatile (REEVE, 1844) サツマボラ
フジツガイ科 2001年8月 白浜町 椿 見草崎 水深3m 岩礁 73mm

模式産地:不詳
分布:八丈島、紀伊半島、九州西岸、奄美大島、沖縄県、フィリピン、ハワイ諸島、
   オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア)、紅海、タンザニア、カーポベルデ諸島、
   カリブ海、西インド諸島、メキシコ湾
   潮間帯下部〜水深10m 岩礁、サンゴ礁の棚の下

pileare (LINNAEUS, 1758) シノマキボラに非常に良く似ていますが、本種は口が広くなくオレンジ色なのが特徴です。
また、色帯もシノマキと比べ明瞭で肋が結節状にごつごつします。
更によく似たものにintermedius (PEASE, 1869) クロフサツマボラ(ハワイサツマボラ)は外唇に黒い色帯が入り、こちらも国内から知られるようです。
kikaiense (SHIKAMA, 1970)はシノニム、学名からすると鹿間博士は喜界島の個体に名付けたのかな?

本種も分布のとても広い種です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ニセイボボラ

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Sassia semitorta (KURODA & HABE, 1952) ニセイボボラ
  Syn: sakuraii (HABE, 1961) シロニセイボボラ、tringa A.ADAMS, 1870
フジツガイ科
 2007年12月 南部堺港揚がり 南部沖 水深250m 深海はえ縄 40mm
 2007年12月 南部堺港揚がり 南部沖 水深250m 深海はえ縄 45mm

模式産地:和歌山県沖 水深50〜150m
分布:房総半島、紀伊半島、四国(土佐沖)、九州西岸、奄美大島、沖縄県、フィリピン
   水深50〜200m 細砂底

深所には沢山いるようです。
やや大柄で白い個体(下図)はsakuraii (HABE, 1961) シロニセイボボラと呼ばれますが同種です。

同属の貝はオーストラリアやカリブ貝から知られています。
目録ではイボボラ類の仲間に入れられていますが縁が遠く、現在、イボボラ類はフジツガイ科から独立しています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

シオボラ

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Gutturnium muricinum (RÖDING, 1798) シオボラ
  Syn: gemma CONNOLLY, 1929、tuberosum (LAMARCK, 1822)、muricina RÖDING, 1798、
     obesa C. B. Adams, 1850、gyrinata RISSO, 1826、albocingulatus DESHAYES, 1863、
     antillarum d'ORBIGNY, 1842、crispus REEVE, 1844、productum GOULD, 1852、
     pyriformis CONRAD, 1849、nodulus TAPPARONE CANEFRI 1881、nodulus LINK, 1807

フジツガイ科 2009年7月 串本町 上浦 潮間帯 40mm

模式産地:不詳
分布:伊豆諸島、紀伊半島、山口県北部、九州西岸、奄美大島、沖縄県、フィリピン、
   オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア)、タンザニア、モーリシャス、
   マダガスカル、西インド諸島、アメリカ合衆国南東岸、メキシコ湾、ベネズエラ
   潮間帯下部〜水深20m 岩礁

オフ会時に採集した個体で、砂を被った平磯の岩棚に着いていました。

特徴のある種ですが異名が沢山あります。
分布はハチボラよりは狭いですが大西洋の西部の熱帯域にも生息します。
本種だけで独立属に所属します。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ククリボラ

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Monoplex exaratum (REEVE, 1844) ククリボラ
  Syn: kiiense G. B. SOWERBY III, 1915 キイククリボラ、euclia COTTON, 1945、
     cornutus PERRY, 1811、obscurus A. ADAMS, 1855、granulatum DUNKER, 1871

フジツガイ科
 2002年12月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深40m 48mm
 2007年1月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深70m 48mm

模式産地:不詳
分布:銚子沖、紀伊半島、四国、山口県北部、九州、中国
   潮下帯〜水深150m 岩礁、岩礫底

刺し網では比較的よくみられる種です。

本種の学名は混乱してきたようです。
深みから得られる水管が長い個体(下図)をkiiense G. B. SOWERBY III, 1915 キイククリボラと呼びますが同種です。*模式産地は『紀伊田辺湾付近』

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ハチボラ

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Monoplex vespaceum (LAMARCK, 1822) ハチボラ
  Syn: elongatus REEVE, 1844、indomelanicum GARCIA-TALAVERA, 1997
フジツガイ科 2009年7月 串本町 上浦 潮間帯 40mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、奄美大島、沖縄県、フィリピン、
   オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア)、紅海、タンザニア、モーリシャス、
   カーポ・ベルデ、ガーナ、セネガル、カリブ海、コロンビア、コスタリカ、メキシコ湾
   潮間帯下部〜水深200m 岩礁

オフ会時に採集した個体で、砂を被った平磯の岩棚に着いていました。
(同じ場所から同時にmuricinum (RÖDING, 1798) シオボラも採集しています。)
本属の種は分布も生息水深も広い種が多いように思えます。

近海産図鑑の図は間違っていて、sinense (REEVE, 1844) ゾウガイです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ゾウガイ

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Ranularia sinense (REEVE, 1844) ゾウガイ
フジツガイ科 1983年1月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深80m 54mm

模式産地:中国
分布:房総半島、紀伊半島、山口県北部(見島)、奄美大島、沖縄県、台湾、フィリピン、
   オーストラリア(ニューサウスウェルズ州〜西オーストラリア)
   水深50〜200m 岩礁

和歌山で得られる本属の他種は比較的浅い場所からエビ刺し網で得られるのに対し、本種は深い岩礁に生息します。
近海産図鑑の本種の図版は間違いでククリボラの1型、kiiense SOWERBY, 1915 キイククリボラです。
そして、vespaceum (LAMARCK, 1822) ハチボラに当てられてる図が本種です。

この標本は友人の不如帰さんからの頂き物です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ウネボラ

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Gyrineum natator (RÖDING, 1798) ウネボラ(アラレボラ)
  Syn: elegans PERRY, 1811 、tuberculata (BRODERIP, 1833)
フジツガイ科 2014年4月 有田市 矢櫃 水深3m 30mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、瀬戸内海西部、九州西岸、奄美大島、沖縄県、インドネシア、パキスタン、マダガスカル
   潮間帯下部〜水深10m 岩礁、砂底

瀬戸内海の浚渫用の砂から得た事もあり、やや内湾的な環境の岩礁に生息します。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ヒラセウネボラ

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Gyrineum hirasei (KURODA & HABE in HABE, 1961) ヒラセウネボラ
フジツガイ科 2007年12月 南部堺港揚がり 南部沖 水深200m 深海はえ縄 22mm

模式産地:高知県 足摺岬沖 水深150m
分布:伊豆半島、伊豆諸島、紀伊半島、四国(土佐沖)、九州西岸、フィリピン
   水深100〜200m 岩礫底

同属の他種が浅海に生息する種が多い中、本種は深いところから得られます。
なかなか良いプロポーションの貝です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

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ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
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