潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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ハレヤカオトメフデ

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Vexillum (Pusia) festa (REEVE, 1845) ハレヤカオトメフデガイ
ツクシガイ科 2003年4月 南部堺港揚がり、富田沖 エビ刺し網 水深20m 15mm

模式産地:フィリピン
分布:紀伊半島、奄美大島、沖縄県、マリアナ諸島、フィリピン、インドネシア、フィジー
   潮間帯下部〜水深70m 岩礫底

漁労屑から得た生貝ですが状態はあまり良くありません。

本種に非常によく似て細かい模様の出るmultitriangulum SALISBURY & CALLOMON, 1998もオゴクダから得られているようです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

カタハリツクシ

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Vexillum (Costellaria) modestum (REEVE, 1845) カタハリツクシガイ
  Syn: lubens (REEVE, 1845) ウカレオトメフデガイ
ツクシガイ科 2015年7月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 打ち上げ 13.5mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、フィリピン
   潮間帯下部〜水深30m 岩礁

前から気になっていたのですがカタハリツクシと呼ばれるものとウカレオトメと呼ばれるものは同種のようです。
殻底と殻頂が鮮やかな淡赤紫色に染められるのが特徴ですが、中には染まらない個体もあるようです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)

ヒナオトメフデ

diutenerum.jpg
Vexillum (Pusia) diutenerum (HEVIER, 1897) ヒナオトメフデガイ
ツクシガイ科 2003年2月 印南漁港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深50m 7mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、フィリピン
   水深15〜60m 岩礁、サンゴ礁礁斜面

漁労屑の中から見いだされ、それほど珍しい貝ではありません。
可愛らしいオトメフデです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

サガミツクシ

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Vexillum (Costellaria) sagamiensis (KURODA & HABE in KURODA, HABE & OYAMA, 1971) サガミツクシガイ
ツクシガイ科 2007年3月 南部一本松港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深70m 4.5mm

模式産地:相模湾
分布:銚子、相模湾、伊豆諸島(黒瀬沖)、駿河湾、紀伊半島
   水深70〜175m 砂礫底

持ち帰った漁労屑の砂の中から見つけました。
本来はもう少し深い所から得られる貝のようです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
相模湾産貝類(解説:黒田徳米・波部忠重・大山 桂)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

イロアセサナギツクシ(仮称)

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Vexillum (Costellaria) wolfei CERNOHORSKY, 1978 イロアセサナギツクシガイ(仮称)
ツクシガイ科 2003年1月 南部堺港揚がり、富田沖 エビ刺し網 水深20m 8mm

模式産地:フィリピン
分布:紀伊半島、フィリピン
   水深20〜85m

漁労屑の中から見つけました。

micra (PILSBRY, 1921) サナギツクシガイに似ていますが本種は色合いが地味で縦肋が強いです。
この1個体しか採集していないのですが国産としては初記録なのではないかと思っています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

サンゴオトメフデ

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Vexillum (Pusia) corallinum (REEVE, 1845) サンゴオトメフデガイ
ツクシガイ科 2003年2月 印南漁港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深60m 13mm

模式産地:フィリピン
分布:紀伊半島、奄美大島、沖縄県、台湾、フィリピン、オーストラリア
   潮間帯下部〜水深60m 岩礫底

名のごとく珊瑚色をした可愛いオトメフデで、小種名もサンゴです。
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱの図は本種とは少し違うような気がします。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)

ナツミオトメフデ

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Vexillum (Pusia) charlesi TURNER & CALLOMON, 2001 ナツミオトメフデガイ
ツクシガイ科 2005年4月 南部堺港揚がり 白浜沖 水深100m ヒラメ刺し網 9mm

模式産地:切目崎沖
分布:紀伊半島、フィリピン

元記載の論文の図、記載文を見るとよく合っていますが、図にはやや細いものとずんぐりしたタイプの両方が載せられています。PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱを見る限りでは随分異なっていて、殻の形状だけではlenhilli KAY, 1979に凄く合うのですが色彩のパターンが異なります。
ここでは元記載とネット上での本種の図を信頼して、この図の貝を本種とします。
和名の"ナツミ"は一本松漁港の漁師さんのご令嬢の名前から来ているようです。

最新の分類ではPusia亜属やCostellaria亜属はVexillum属のシノニムと扱われており統合されていますが、ここでは今まで通りの扱いをします。

なお、記載者の1人、カロモン ポール氏は阪神貝類談話会の会員です。

参考文献:
VENUS:ナツミオトメ(新種・新称)を含む日本新記録のフデガイ類(ターナー H.・カロモン ポール)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)

コウジイロツクシ

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Vexillum (Costellaria) jackylenae SALISBURY & GUILLOT de SUDUIRANT, 2006 コウジイロツクシガイ
ツクシガイ科 2005年12月 南部堺港揚がり 岩代沖 エビ刺し網 水深70m 39mm

模式産地:フィリピン アリグアイ島 水深160m
分布:紀伊半島、フィリピン
   水深60〜120m 

近年、フィリピンから発表された新しい種で、近似種のobeliscus (REEVE, 1844) アミメツクシガイやsculptile (REEVE, 1845) タオヤカツクシガイと比べかなり大型です。
和名は鳥羽名?かな??(鳥羽水族館の販売名)

とにかく、国内の正式な記録がない新産種だと思われます。(少なくとも私がHPの方で紹介した2006年の地点では)
ツクシガイ科の種は近年フィリピンから続々と新種が発表されていて、その大半の種は国内にも産する可能性が高いです。

参考文献:
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)

シマオトメフデ

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Vexillum (Pusia) discolorium (REEVE, 1845) シマオトメフデガイ
ツクシガイ科  2009年3月 白浜町 富田 大間磯 潮間帯 15.5mm

模式産地:不詳
分布:房総半島・能登半島、紀伊半島、四国、九州、奄美大島、沖縄県、フィジー、フィリピン
   潮間帯下部〜水深20m 岩礁、砂礫底

打ち上げでも普通に採集出来る本土では最もポピュラーなオトメフデの仲間です。
よく見るとなかなか美しい貝ですね。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

アラレオトメフデ

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Vexillum (Pusia) cancellarioides (ANTON, 1839) アラレオトメフデガイ
ツクシガイ科 2002年7月 串本町 高富 東雨 水深3m 18mm

模式産地:不詳
分布:伊豆半島、紀伊半島、四国、九州、奄美大島、沖縄県、フィリピン、ピトケアン諸島、ハワイ諸島、
   オーストラリア(クイーンズランド州)、マスカリン諸島
   潮間帯下部〜水深3m 岩礁・サンゴ礁、転石・死サンゴ下

初めてのオフ貝時に採集した標本です。
この頃はまだどこで素潜りしても貝が豊富でした。
和歌山ではあまり多くない貝だと思います。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
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Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

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