潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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ハナカニモリ

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Cerithium zebrum KIENER, 1841 ハナカニモリガイ
  Syn: aspersum Deshayes, 1863、crossii (Deshayes, 1863)、dichroum Melvill & Standen, 1895、
     dilectum (G. B. Sowerby II, 1855)、janthinum Gould, 1849 、paxillum Pease, 1861 、
     unilineatum Pease, 1861、etc


オニノツノガイ科 2015年7月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 潮間帯 6mm・7mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、九州西岸、奄美大島、沖縄県、小笠原諸島
   潮間帯下部 岩礫地海藻上及び転石下、サンゴ礁、礁内の砂地

転石の下から採集しました。
本種はバリエーションが豊富で多くの異名があります。
stigmosa GOULD, 1861 クリフカニモリガイは本種の異名とされることがありますが?

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ノミカニモリ

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Bittium glareosum GOULD, 1861 ノミカニモリガイ (チビカニモリガイ)
オニノツノガイ科 2014年7月 串本町 上浦 打ち上げ 5mm

模式産地:小笠原二見港
分布:北海道南部・佐渡島、房総半島、紀伊半島、四国、九州、熱帯インド・西太平洋
   潮間帯下部〜水深15m 砂礫底

本科の種の中ではとても小さな貝です。
白地に模様を持つ個体もあり、色彩には変異があります。
田辺湾のアジモ場でも採集した事があります。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

カネツケカニモリ

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Cerithium zonatum (WOOD, 1828) form. purpurascens (SOWERBY, 1887) カネツケカニモリガイ
オニノツノガイ科 2014年1月 田辺市 目良 潮間帯 28mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、九州南部、奄美大島、沖縄県、台湾
   潮間帯中部〜下部 岩礫地

@メダカラさんからの頂き物です。
意外と図版の載っていない貝ですが、現在はzonatum (WOOD, 1828) ヒメクワノミカニモリの1型とされています。
bifasciata (SOWERBY, 1822) カヤノミカニモリガイを含むClypeomorus属は故Houbrick博士によって整理されましたが、この辺りの種がどうしてClypeomorus属からCerithium属に移されたのかいまいち分かりません。
境が…coralium KIENER, 1841 コゲツノブエガイなどは逆にCerithium属の種ではないような気がします。

参考文献:
続原色日本貝類図鑑(波部忠重著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

トウガタカニモリ

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Rhinoclavis sinensis (GMELIN, 1791) トウガタカニモリガイ(シャチホコガイ)
  Syn: cedonulli G. B. SOWERBY II, 1855 ヒメトウガタカニモリガイ、obeliscus (BRUGUIÈRE, 1792)
     muricatus RÖDING, 1798、chinensis DUNKER, 1882

オニノツノガイ科 2007年8月 串本町 上浦 潮間帯下部 淡水が流入する岩礫干潟 42mm

模式産地:セネガル(誤)
分布:房総半島・九州西岸、紀伊半島、奄美大島、沖縄県、フィリピン、フィジー、マーシャル諸島、
   ハワイ諸島、インドネシア、マレーシア、タイ、パプア・ニューギニア、
   オーストラリア(クイーンズランド州〜北オーストラリア)、スリランカ、マスカリン諸島、紅海、
   タンザニア、モーリシャス、マダガスカル、モザンビーク
   潮間帯下部〜水深23m 砂礫底、砂底

淡水の湧水があるような岩礫間の砂泥地や砂礫底に棲みます。
同地域には少し異なるタイプのもの(近海産図)も確認されているようです。
タイドープールなどにいる小型のものをcedonulli G. B. SOWERBY II, 1855 ヒメトウガタカニモリガイと呼ぶことがありますが同種です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

キイロカニモリ

citrinum.jpg
Cerithium citrinum SOWERBY, 1855 キイロカニモリガイ
オニノツノガイ科  1996年4月 南部堺港揚がり、南部沖 エビ刺し網 水深20m 39mm

模式産地:不詳
分布:伊豆諸島・紀伊半島、奄美大島、沖縄県、フィリピン、オーストラリア北東部、マスカリン諸島、
   モーリシャス、マダガスカル
   潮間帯〜水深20m 岩礁間の砂地の石の下

潮岬周辺では素潜りでも確認でき、エビ刺し網では比較的浅い所に網を張っている時によく掛かって来ます。
淡い黄色が美しく、この仲間で私の大好きな貝の1つです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

コゲツノブエ

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Cerithium coralium KIENER, 1841 コゲツノブエガイ
  Syn: duffieldi IREDALE, 1929、granosum KIENER, 1841、ickei MARTIN, 1914、
    mitraeforme G. B. SOWERBY II, 1855、nanggulanense VIGNAL, 1929、
    ustum HOMBRON & JACQUINOT, 1852

オニノツノガイ科  2004年5月 和歌山市 和歌浦 24mm

模式産地:不詳
分布:駿河湾、紀伊半島、四国、九州西岸、奄美大島、沖縄県、台湾、香港、フィリピン、フィジー、
   オーストラリア(北部〜ニューサウスウェルズ)、インド西部
   内湾奥、汽水域  潮間帯 干潟の砂泥底、軟泥底、マングローブ周辺

友人に頂いた標本で、現在、南西諸島を除いて九州以北での産地では生息地が限られ非常に減少しています。
何とか環境を保全して行きたいものです。(標本を載せておいて言うのもなんですが、採集圧も避けたいものです。)
形態だけではこの貝をCerithium属に含める事を非常に疑問に思っています。
GenBankにデータがあるようなので近いうちに他の種とDNAを比較してみます。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
干潟の絶滅危惧動物図鑑(日本ベントス学会編)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

エビガイ

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Colina macrostoma (HINDS, 1844) エビガイ
  Syn: costatum A. ADAMS in G. B. SOWERBY II, 1855、coarctatum G. B. SOWERBY II, 1866、
    costiferum G. B. SOWERBY II, 1855、pupaeforme (A. ADAMS in G. B. SOWERBY II, 1853)、
    ringens BAYLE, 1880、pupiformis A. ADAMS, 1854、pygmaea H. ADAMS, 1867

オニノツノガイ科  2009年2月 南部堺港揚がり 富田沖 エビ刺し網 漁労屑 水深20m 13.5mm

模式産地:不詳
分布:房総半島、伊豆半島、紀伊半島、山口県北部、奄美大島、沖縄県、フィリピン
   潮間帯下部〜水深20m 海藻(テングサなど)の間

テングサ干場で拾える貝の1つらしいですが、私は和歌山ではこの個体以外採集した事がありません。
浅い場所の貝なので漁港では得難いためかも知れません。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

コンシボリツノブエ

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Cerithium atromarginatum DAUTZENBERG & BOUGE, 1933 コンシボリツノブエガイ
  Syn: maculosum MIGHELS, 1845、nassoides G. B. SOWERBY II, 1855
オニノツノガイ科  2008年7月 串本町 上浦 潮間帯下部 岩礁上に溜まった砂上 14mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、小笠原諸島、奄美大島、沖縄県、フィリピン、クック諸島、ピトケアン島、ハワイ諸島
   潮間帯下部 岩礁、サンゴ礁の砂や海藻の間

オフ会時に採集した標本です。
本科の種はデトリタスや珪藻類を食べるようで熱帯域の浅い岩礁上に溜まった砂上や岩礫地で多くの種を見る事ができます。
その場所の生物量の大半を占める事があります。(アフリカのサバンナで例えるとヌーやシマウマのような感じ。)本種はオゴクダでも殻を拾えますが生きたものはそんなに多くはありません。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

コオニノツノガイ

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Cerithium columna SOWERBY I, 1834 コオニノツノガイ
  Syn: citrinoide KOBELT, 1893、cylindraceum PEASE, 1869、fusiforme G. B. SOWERBY II, 1855、
    menkei DESHAYES, 1863、munitoides HABE, 1964 セキヒツカタツノブエガイ、
    peasi DAUTZENBERG & BOUGE, 1933 、proditum BAYLE, 1880、sandvichense REEVE, 1865、
    sculptum PEASE, 1869、siphonatum G. B. SOWERBY II, 1865

オニノツノガイ科  2009年3月 白浜町 富田 大間磯 潮間帯 37mm

模式産地:不詳
分布:相模湾・能登半島、紀伊半島、九州西岸、奄美大島、沖縄県、フィリピン、マスカリン、紅海、
   タンザニア、モーリシャス、マダガスカル、地中海(移入?)
   潮間帯下部〜水深40m 岩礁地の砂や海藻の間

比較的浅い潮間帯下部岩礁上に溜まった砂地の上に普通に見られます。
本種はエビ刺し網では確認した事はありませんが近縁種のechinatum LAMARCK, 1822 メオニノツノガイは生息域が本種よりも少し深いのかエビ刺し網によく掛かります。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
沖縄の海の貝・陸の貝(久保弘文・黒住耐二共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

クリンニナ

sinon.jpg
Royella sinon (BAYLE, 1880) クリンニナ
  Syn: clathratum A. ADAMS in G. B. SOWERBY II, 1855
オニノツノガイ科  2012年7月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 打ち上げ 14mm

模式産地:不詳
分布:八丈島・紀伊半島、奄美大島、沖縄県、フィリピン、紅海
   潮間帯下部〜水深30m 礫底、砂底、転石や死サンゴの下

オフ会時に採集した標本です。
オゴクダではいけばかなりの確率で見つける事ができますが、他地域での産出状況は知りません。
生きたものはかなり少ないようです。
オニノツノガイ科の中では少し変わった雰囲気のある貝です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
沖縄の海の貝・陸の貝(久保弘文・黒住耐二共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

私の本
ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
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