潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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ツヅレノニシキ

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Semipallium fulvicostatum (ADAMS & REEVE, 1850) ツヅレノニシキガイ
  Syn: luculenta REEVE, 1853 シロチョウニシキガイ
イタヤガイ科 2001年6月 八丈島 八重根  水深40m 40mm     

模式産地:不詳
分布:房総半島、伊豆半島、八丈島、紀伊半島、四国、九州、奄美大島、沖縄県、熱帯西太平洋(フィリピン)、
   オーストラリア(クイーンズランド州〜グレートバリアリーフ)、インド洋、紅海
   水深10〜30m 岩礫底

dianae (CRANDALL, 1979) ダイアナナデシコガイに近い種です。
和歌山からの産出状況は情報不足で分かりませんが多くはない貝だと思います。

下は高知県のサンゴ網によって深所から得られた貝で、ツヅレノニシキに似ていますが……良くわからない貝です。
ご存知の方がおられましたら、ご一報ください。


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   2004年5月 高知県室戸岬西沖 水深120〜130m 岩礁 サンゴ網 43mm

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅲ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

サザエ

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Turbo cornutus LIGHTFOOT, 1786 サザエ
  Syn: japonicus REEVE, 1848(内湾無棘型)、siamea RÖDING, 1798
サザエ科 2003年10月 千葉県 外房大原沖 水深30m 151mm

模式産地:不詳(恐らく日本)
分布:北海道南部、房総半島、紀伊半島、瀬戸内海、日本海、九州南部、朝鮮半島
   潮間帯下部〜水深40m 岩礁

食用として広く知られるサザエですがヨーロッパなどでは日本を代表する名貝として重宝されます。
Turbo属としては珍しく本種は温帯に特化した種です。
紀伊半島では大島から東側、北部の湯浅以北では見られますが、黒潮の影響の強い南紀では非常に珍しく、長年、南部堺に通って1度だけ目にしただけでした。これは同じく温帯性の強いクロアワビ、メカイアワビ、マダカアワビにも共通します。
写真の標本はかなり大型の千葉県産のもので故大里氏から購入した個体です。
購入当時はフジツボ、カキ、コケムシや海草類がびっしり付着していて棘がどこにあるのか分からないような状態でした。(1つの生態系が成り立っているような状態でした。)
千葉県のサザエは大型になる事で有名で、西宮貝類館では更に数cm大きな個体が展示されていましたが、残念な事に心ない者に持ち去られてしまい今は見る事ができません。(あれは…凄く大きかった……)
棘の有無は遺伝性のものではなく環境に合わせた変異で、波の穏やかな所(内湾)では棘が発達しません。
褐藻類を好み、アワビ類と同じく、キクスズメやシマメノウフネが肛門近くの殻に付着します。

最近、中国大陸から台湾にかけて棲息するものはchinensis OZAWA & TOMIDA, 1995 ナンカイサザエという名が与えられ別種とされています。(沖縄からは化石として出土します。)
サザエと比べ小型(最大でも8cm程度)で棘の発達が弱く螺肋が細かいです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2013/10/06 01:43 ] 日本の貝 サザエ科 2 | TB(0) | CM(0)

イロアセアシヤガマ

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Pseudostomatella decorata (GOULD, 1848) イロアセアシヤガマ
  Syn: mariei CROSSE, 1871
ニシキウズガイ科 ヒメアワビ亜科 2001年1月 奄美大島 奄美市 土浜 打ち上げ 18mm

模式産地:フィリピン
分布:奄美大島、沖縄、西太平洋(フィリピン、オーストラリア クイーンズランド州〜西オーストラリア)
   潮間帯下部〜水深10m 砂礫・岩礁

似ていますが前3種とは属が異なります。
この属の貝は比較的大型で殻表に光沢があるのが特徴です。

奄美大島の土浜は和歌山のオゴクダ浜と並んで打ち上げ採集では有名な場所です。
どちらにも言える事なのですが微小貝を採集するために砂ごとごっそりと持ち帰る方がおられます。
このような素晴らしい浜を保全するためにも、また多くの方が採集を楽しむためにも最低限のマナーは守って頂きたいと思います。

私にとって土浜は一度行ってみたいのですが…都合が付かず、奄美大島では加計呂麻と並んでずっと行けない夢の場所です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
Catalogue and bibliography of the marine shell bearing mollusca of Japan
(肥後俊一・Paul Callomon・後藤芳央 共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

クレナイアシヤガマ

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Stomatolina sanguinea (A. ADAMS, 1850) クレナイアシヤガマガイ
ニシキウズガイ科 ヒメアワビ亜科 2003年1月 奄美大島 奄美市 節田 打ち上げ 9.5mm

模式産地:インド洋
分布:九州南部、奄美大島、沖縄、インド・西太平洋(フィリピン)
   潮間帯〜水深20m 岩礁
 *追記:kudamakiさん情報によるとオゴクダで採集されている方がおられるそうです。
     びっくりですね;

ついでに本種も紹介しておきます^ ^
こうやって比較するとアシヤガマとは全く異なりますね;
でも最近の傾向からは紀伊半島で採集されても不思議はない貝だと思います。


参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
Catalogue and bibliography of the marine shell bearing mollusca of Japan
(肥後俊一・Paul Callomon・後藤芳央 共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ヘソアキタマゴボラ

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Oocorys tosaensis HABE & AZUMA, 1959 ヘソアキタマゴボラ
トウカムリガイ科 高知県足摺岬沖 水深600m 36mm

模式産地:土佐湾オケゾコ(水深約200m)
分布:土佐湾

*この標本は私のものではなく友人のものです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
続原色日本貝類図鑑(波部忠重著)

cf. カワムラハデミナシ

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Cf. Leptoconus kawamurai (HABE, 1962) カワムラハデミナシ
  Syn: aratispira (PILSBRY, 1905)
イモガイ科 グアム島 水深80m 104mm

模式産地:奄美大島
分布:奄美大島、沖縄本島、台湾?

本種は奄美大島から沖縄本島にかけてのサンドポンプでの死殻のみ得られる貝でしたが1997年に奄美大島にて生貝が得られています。
 *aratispira (PILSBRY, 1905) は喜界島から得られた化石に名付けられたもので、本種と同種です。
インド洋産のmilneedwardsi JOUSSEAUME, 1894 ハデミナシ(ハデイモ)の亜種とする場合が多かったですが現在では別種とするのが主流のようです。また、一部の文献にはハデミナシが日本を含む西太平洋に産するとされていますが、これは誤りだと思います。
独特のテント(アジロ)模様からbengalensis (OKUTANI, 1968) ベンガルイモガイやgloriamaris (CHEMNITZ, 1777) ウミノサカエイモガイと同じくDarioconus属になどに含める事が多いですが、殻の形状はammiralis (LINNAEUS, 1758) テンジクイモなどのLeptoconusのものに近いように思えます。
excelsus (SOWERBY, 1908) アデヤカイモ(ナカヤスイモ)を含むTurriconus属に入れる意見もありますが似て非なるものだと思います。

さて、写真の貝はグアム島の深所からダイバーによって得られた生貝です。螺塔の高さ形状から本種ではないかと思いますが…はっきりしないのでcf.(confer=参照の略、はっきりしない場合、学名の頭につけます)としました。
グアム島は小笠原諸島よりさらに南、マリアナ諸島南端にある日本人にもおなじみのアメリカ合衆国領の観光地です。
皆さんのご意見お待ちしております。

類縁種の学名と分布を紹介しておきます。
milneedwardsi JOUSSEAUME, 1894 ハデミナシ(ハデイモ)
  分布:南アフリカ(ナタール)、モザンビーク、マダガスカル
   *本種は日本には産しません。
  Syn: clytospira MELVILL & STANDEN, 1899
      分布:インド、スリランカ、パキスタン
  Syn: eduardi DELSAERDT, 1997
      分布:紅海
  Syn: lemuriensis WILS & DELSAERDT, 1989 トウダカハデミナシ
      分布:レユニオン、モーリシャス      


参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
MANUAL OF LIVING CONIDAE VOLUME 1: INDE-PACIFIC REGION(Dieter Röckel, Werner Korn & Alan j. Kohn共著)
Catalogue and bibliography of the marine shell bearing mollusca of Japan(肥後俊一・Paul Callomon・後藤芳央 共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
カワムラハデミナシ(イモガイ科)は現生種か絶滅種か?(古葉繁雄・延原尊美)
[ 2013/08/17 12:24 ] 日本の貝 イモガイ科 2 | TB(0) | CM(0)

カタツムリ

マイマイ

台風の風雨が強まってカタツムリが避難の最中。
皆さんも気をつけて下さい。
(京大医学部構内にて)
[ 2011/07/19 23:10 ] 日本の貝 | TB(0) | CM(2)

ユメノトウエビスガイ

ユメノトウエビスガイ

夢ノ塔戎 真珠光沢がとても美しいです。非常に珍しいでしたが近年、東シナ海での中国のトロール船によって得られるようになりました。
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

私の本
ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
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ナショナルジオグラフィック
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