潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
潮騒の宝箱 TOP > アクキガイ科 サンゴヤドリ亜科

カタクチサンゴヤドリ

elvirae2.jpg
elvirae.jpg
Coralliophila elvirae EMERSON & D’ ATTILIO, 1980 カタクチサンゴヤドリガイ
アクキガイ科 アクキガイ亜科  
 2006年3月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深50m 26mm
 1997年3月 南部一本松港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深80m 28mm

模式産地:フィリピン
分布:紀伊半島、フィリピン
   水深40〜150m 岩礁

通常は上図のような個体なのですが、更に深い場所(水深80〜120m)から得られるものは下図のように色も殻も薄くフタも小さく少し雰囲気が異なります。(同種か別種かは分かりません…)
あまり多い貝ではありません。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)

ヒレナシミズスイ

eugeniae.jpg
Mipus eugeniae (BERNARDI, 1853) ヒレナシミズスイガイ
アクキガイ科 サンゴヤドリガイ亜科
 2006年1月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深80m 31mm

模式産地:不詳
分布:八丈島、紀伊半島・能登半島、四国、九州西岸、奄美大島、沖縄県、東シナ海、南シナ海、フィリピン、
   オーストラリア
   水深20〜100m 砂底

和歌山からの産出はかなり少ない貝で、九州西岸から東シナ海にかけてのトロール漁では珍しい貝ではないようです。
和歌山からは他にgyrathus (HINDS, 1844) トウガタミズスイガイも記録があるようですが私は見た事ないです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
ILLUSTRATED CATALOGUE of LATIAXIS and ITS RELATEDO GROUPS Family Cpralliophilidae(小菅貞男著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ベニツケミズスイ

intermedius.jpg
Mipus intermedius KOSUGE, 1985 ベニツケミズスイガイ
アクキガイ科 サンゴヤドリガイ亜科
 1980年1月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深70m 25mm

模式産地:フィリピン
分布:紀伊半島、フィリピン
   水深70〜200m 岩礁

本種も和歌山で得られる珍しいカセンガイの仲間の1つなのですが、長く通いましたが得る事が叶いませんでした。
フィリピン図鑑の図は近縁種、gyrathus (HINDS, 1844) トウガタミズスイガイの色付きと思われます。

この標本はShell Hunterさんのご好意でようやく入手することが叶った標本です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
ILLUSTRATED CATALOGUE of LATIAXIS and ITS RELATEDO GROUPS Family Cpralliophilidae(小菅貞男著)

cf. クコサンゴヤドリ

flava.jpg
Coralliophila cf. flava KOSUGE, 1985 クコサンゴヤドリガイ
アクキガイ科 サンゴヤドリガイ亜科 2007年4月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深50m 11mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、フィリピン、レユニオン諸島

サンゴヤドリ類は成長段階の違う個体(雌雄?)が対になっている事が多いのですが、単独で得られると判断できないものもあります。
この個体のような貝は沢山得られるのですが、何かの種の小型の個体なのかどうなのか良くわかりません。
小菅氏のサンゴヤドリの本を見る限り特徴は上記の種に合っていると思います。
先に紹介したcarnosa KOSUGE, 1986 ニクイロサンゴヤドリガイとは粗く鮮明な鱗片がある点で異なります。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
ILLUSTRATED CATALOGUE of LATIAXIS and ITS RELATEDO GROUPS Family Cpralliophilidae(小菅貞男著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ニクイロサンゴヤドリ

carnosa2.jpg
Coralliophila carnosa KOSUGE, 1986 ニクイロサンゴヤドリガイ
アクキガイ科 サンゴヤドリガイ亜科 2003年10月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深40m 13mm

模式産地:和歌山県御坊市名田沖
分布:紀伊半島
   潮間帯下部?〜水深40m

刺し網では結構、名前の分からない小型のサンゴヤドリ類を得る事が出来ます。
文献では潮間帯下部ってなっていますが…私の採集経験ではそんな浅い所にいるタイプの貝ではないように思えます。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
Catalogue and bibliography of the marine shell bearing mollusca of Japan(肥後俊一・Paul Callomon・後藤芳央 共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ネコジタサンゴヤドリ

carolae.jpg
Coralliophila caroleae D'ATTILIO & MYERS, 1984 ネコジタサンゴヤドリガイ
アクキガイ科 サンゴヤドリガイ亜科 2001年3月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深60m 21.5mm

模式産地:フィリピン
分布:紀伊半島、四国、九州、フィリピン
   水深40〜150m

近海産図鑑などで紹介されているような浅い海の貝ではなくやや深い海の貝です。
"ネコ舌"の名の通り、かなり細かいですが明瞭な鱗片が密に並んでいてざらざらした感じがします。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
ILLUSTRATED CATALOGUE of LATIAXIS and ITS RELATEDO GROUPS Family Cpralliophilidae(小菅貞男著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

Coralliophila sp.3

coralliophilasp2.jpg
Coralliophila sp.2
アクキガイ科 サンゴヤドリガイ亜科 2009年3月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深50m 14mm

全体の形状、水管や色彩などはpulchella (A. ADAMS, 1854) チビサンゴヤドリガイに似ますが肩が強く発達し、鱗片も明瞭で異なります。
caroleae D’ATTILIO & MYERS, 1984 ネコジタサンゴヤドリガイとの中間的な感じのする貝ですが良くわかりません。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
ILLUSTRATED CATALOGUE of LATIAXIS and ITS RELATEDO GROUPS Family Cpralliophilidae(小菅貞男著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

Coralliophila sp.2

coraliopillasp2.jpg
Coralliophila sp.2
アクキガイ科 サンゴヤドリガイ亜科 2007年12月 南部堺港揚がり 南部沖 水深150m 深海はえ縄 11mm

サンゴヤドリの仲間の小型種は名前がはっきりしない種が多いです。
この標本はかなり深いところからソフトコーラルに付着して揚がってきたものです。
西太平洋の同属の種よりも大西洋や太平洋東部から知られる数種に似ています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
ILLUSTRATED CATALOGUE of LATIAXIS and ITS RELATEDO GROUPS Family Cpralliophilidae(小菅貞男著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

シンゴカセン

shingomarumai1.jpg
shingomarumai2.jpg
Babelomurex shingomarumai (KOSUGE, 1981) シンゴカセンガイ
アクキガイ科 サンゴヤドリガイ亜科 2000年1月 南部堺港揚がり 切目崎沖 ヒラメ刺し網 水深100m 22mm

模式産地:紀伊名田沖
分布:伊豆半島、紀伊半島
   水深40~100m 岩礁

この種もカセン類にしてはやや浅いところから生息します。
ただし、トガリカセンなどとくらべると遥かに少ない種です。
(和名、種名は貝商、土生紳吾氏に献名されたものです。)

上の図に載せたような美しい個体は更に少なく、通常は刺も短めで下の図に示したような個体が多いです。

shingomarumai3.jpg
このバリエーションは全て和歌山産ですがすでに手元には残っておらず詳細データはありません。
(いずれも印南漁港揚がりだったような…)

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
ILLUSTRATED CATALOGUE of LATIAXIS and ITS RELATEDO GROUPS Family Cpralliophilidae(小菅貞男著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

オキナワカセン

longispinosus.jpg
Babelomurex longispinosus (SUZUKI, 1972) オキナワカセンガイ
  Syn: pisori D' ATTILIO & EMERSON, 1980
アクキガイ科 サンゴヤドリガイ亜科 2014年4月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深80m 21mm

模式産地:台湾沖
分布:伊豆半島、紀伊半島、沖縄県、台湾、フィリピン
   水深50~200m 岩礁

貝には巡り合わせがあって、長年通っても他の人が入手しているのにどうしても手に入らないものがあります。
私にとっては本種であり、カネツケボラ、ダイオウナガニシ、タエニシキなどなど…逆に私が入手していて他の方が当たらないケースも多々あるようですね;
結局、この標本はフリマで落札しました。

この標本の採集震度は深いですが、私が漁師さんに聞いた話によると本種は水深20〜60m前後のカセン類にしては浅い場所から得られるそうです。
なお本種には色合いや刺の出方の異なる数タイプがあります。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
ILLUSTRATED CATALOGUE of LATIAXIS and ITS RELATEDO GROUPS Family Cpralliophilidae(小菅貞男著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

私の本
ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
カテゴリ
ナショナルジオグラフィック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QR