潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
潮騒の宝箱 TOP > セコバイ科

セコバイ

castanea.jpg
Colubraria tenera GRAY, 1839 セコバイ
  Syn: castanea KURODA & HABE, 1952、comptus G. B. SOWERBY III, 1874
セコバイ科  2004年3月 南部一本松港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深40m 65mm

模式産地:不詳
分布:房総半島、紀伊半島、四国、九州、フィリピン
   水深10〜40m 岩礁

みなべでは昔はそれほど珍しい貝ではなかったのですが、とても少なくなりました。
(この標本はかなり大きなものです。)
日本では本科を代表する貝なのですが、何故か近海産図鑑には載っていません。

参考文献:
決定版 生物大図鑑 貝類(奥谷喬司著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2014/01/27 22:53 ] 和歌山の貝 セコバイ科 | TB(0) | CM(2)

ミガキセコバイ

nitidula1.jpg
nitidula2.jpg

Colubraria nitidula (SOWERBY I, 1833) ミガキセコバイ
セコバイ科 2005年7月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 打ち上げ 38mm
      2003年4月 南部堺港揚がり 富田沖 エビ刺し網 水深20m 29mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、四国、九州、奄美大島、沖縄県、フィリピン、タイ、グアム、バヌアツ、
   ソロモン諸島、クワイジャリン、マスカリン、レユニオン諸島、モーリシャス、モザンビーク
   潮下帯〜水深50m 岩礁、サンゴ礁

上の図はオフ会の時に得たFDです。(これだけ良い状態の打ち上げはラッキーです。)
格子状の彫刻をもつ本属の種では珍しく体層のほとんどが平滑で艶やかな種で、サンゴ礁周辺を好む貝のようです。

セコバイ科は昔から分類の混乱したグループでエゾバイ科に入れられたり、ウスツムバイ科と2分化されたりしていた事がありますが現在はエゾバイ科の近縁の1科として独立して扱われています。
主立った属は本種を含むColubraria属、Metula属、Kanamarua属などで世界の熱帯域に広く分布しますが、少数でまとまったグループです。
近縁のMetula属(Antemetula属、Acamptochetus属は異名)はほとんどの文献、サイトでエゾバイ科として扱われていますが、DNAを比較した所、本科に含まれるのは確実に思えます。
ですから、日本で昔からおこなわれている分類は正しいようです。

また、この科の著しい特徴として食性があります。
ブダイなど夜間休息中の魚類の体液を吸うという特性を持ちます。
同じように魚類の体液を吸う貝類に南アフリカから西アフリカにかけて多くの種を含むヘリトリガイ科が知られています。
日本ではユメカサゴに寄生するTateshia yadai KOSUGE, 1986 カサゴナカセが有名で最近、以前ガクフボラ科に含められていた南シナ海のMarginellona gigas MARTENS, 1904 ミガキコオロギボラに近い事が分かっています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2013/10/13 15:55 ] 和歌山の貝 セコバイ科 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

私の本
ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
カテゴリ
ナショナルジオグラフィック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QR