潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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コゲクマサカ

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Xenophora cerea (REEVE, 1845) form. torrida KURODA & ITO, 1961 コゲクマサカガイ
クマサカガイ科 2008年4月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深30m 39mm(付着物を除く)

模式産地:和歌山県 御坊市名田楠井海岸
分布:紀伊半島、四国、九州西岸l、奄美大島、沖縄県、東シナ海、フィリピン
   水深30〜150m 砂礫底

本種は和歌山の刺し網では名物の様な貝の1つです。
深海性の種の多いクマサカの仲間の中では異質で極めて浅い場所に生息するらしく、浅い刺し網によく掛かってきます。

cerea (REEVE, 1845) シワクマサカガイの1型もしくは異名とされていますが私は中間的な個体を見た事がありません。
分布は目録に従いましたが、例えばこの貝がシワクマサカの1型として、他の産地でこのタイプはあまり(1度も?)見た事ないような気がします。
また、シワクマサカ自体も和歌山の刺し網で採集しています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
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クマサカガイ

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Xenophora pallidula (REEVE, 1842) クマサカガイ
クマサカガイ科
 2006年11月 南部堺港揚がり 南部沖 水深150m 深海はえ縄 68mm
 2009年1月 南部堺港揚がり 南部沖 水深150m 深海はえ縄 63mm

模式産地:日本
分布:三陸沖・男鹿半島、紀伊半島、四国、九州、奄美大島、沖縄県、フィリピン、
   オーストラリア(ニューサウスウェルズ〜西オーストラリア)、南アフリカ
   水深50〜1500m 砂泥底、泥底

インド・熱帯西太平洋域の広範囲に分布し、深海性で棲息深度もかなり幅広いです。
トロールで得られる個体は付着物もとれて不完全なものが多いですが、図の標本はいずれも深海はえ縄のテグスにからんできたものでとても奇麗です。

クマサカガイの名前の由来は殻の背面に沢山の貝殻や小石を付着させた姿を平安時代の伝説の盗賊、熊坂長範が背中に背負った熊手や刺股などの七つ道具に見立てた物です。
この貝の面白い習性は二枚貝なら二枚貝、巻貝なら巻貝、石なら石と付着物をある程度揃え、しかも貝なら殻口を必ず上に向けて付着させます。これは外敵から身を守るカモフラージュと思われ、付着させた貝殻が死殻であるという認識をさせるためだと思います。(生息場所は貝殻の墓場のような場所なのでしょうね。)
貝を選んで付着させるものを貝類学者、石なら地質学者と呼びますが南部のはえ縄で得られる物は全て貝類学者です^ ^

この貝にはやや色づく物と白っぽいものの2タイプがあります。(図の2個体)
2個体目の上には深海性のガラス海綿が付着しています。
本種の殻の付着物の間には時折、Xenophorarca xenophoricola (KURODA, 1930) クマサカヤドリエガイやDeltaodon rubrotincta KURODA & HABE, 1958 アカフクマサカヤドリエガイが見られます。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ホンクマサカガイ

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Xenophora japonica KURODA & HABE, 1971 ホンクマサカガイ
クマサカガイ科  2006年11月 南部堺港揚がり 白浜沖 ヒラメ刺し網 水深100m 25mm

模式産地:相模湾 城ヶ島西北西5km 水深200〜300m
分布:房総半島・山口県北部、紀伊半島、四国、東シナ海、台湾、フィリピン
   水深50〜300m 岩礫底、貝殻底

クマサカガイは泥底など軟質の底質を好むのに対して本種は岩礁周辺に見られます。
水深80m以深の岩礁間の貝殻の墓場のような場所に沢山いるようで、深場のヒラメ刺し網の漁労屑をまとめた篭の中や網干場の下に普通に見つけることが出来ました。
この貝も『相模湾産貝類』で記載された種です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
相模湾産貝類(解説:黒田徳米・波部忠重・大山 桂)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

クルマクマサカ

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Xenophora solarioides (REEVE, 1845) クルマクマサカガイ
  Syn: javanicus GRAY, 1857、australis SOUVERBIE & MONTROUZIER, 1870
クマサカガイ科 2005年1月 南部堺港揚がり 富田沖 エビ刺し網 水深20m 23mm

模式産地:フィリピン セブ島 St. Nicolas
分布:紀伊半島、九州西岸、奄美大島、沖縄県、フィリピン、ソロモン諸島、オーストラリア
   潮下帯〜水深170m 砂礫底

和歌山ではかなり珍しい種類です。(長年通って1度しか採集してません。)
クマサカガイ科の他の主な種は深所から得られますが、本種はサンゴ礁周辺の砂礫底を好む貝のようです。
他に浅い場所から得られるクマサカガイにcerea (REEVE, 1845) シワクマサカガイとtorrida KURODA & ITO, 1961 コゲクマサカガイがありますが、この2種は岩礫底を好みます。
臍孔が大きく開くのが本種の特徴です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

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ウミウサギ 
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カテゴリ
ナショナルジオグラフィック
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