潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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キンチャクガイ

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Decatopecten plica LINNAEUS, 1758 キンチャクガイ(ヒナキンチャクガイ)
  Syn: striatus SCHUMACHER, 1817、subplicatus G. B. SOWERBY II, 1842、velutinus G. B. SOWERBY II, 1842
イタヤガイ科
 1995年12月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深40m 42mm
 2005年3月 御坊市 名田町 上野港揚がり 名田町沖 エビ刺し網 水深40m 43mm
 2007年12月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深40m 44mm

模式産地:アジア
分布:房総半島・男鹿半島、紀伊半島、瀬戸内海、四国、九州、奄美大島、沖縄県、小笠原諸島、台湾、
   中国南部、ベトナム、フィリピン、インドネシア、タイ、スリランカ、インド、オマーン、紅海、
   マダガスカル
   潮間帯下部〜水深50m 砂礫底、サンゴ礁

色彩は変異に富み、やや内湾の岩礁周辺の砂礫底から刺し網に掛かってきます。
私の経験では本種はCapulus dilatatus A. ADAMS, 1860 カツラガイの寄生率が非常に高いです。
美しい個体は少ないように思えます。

現在はヒナキンチャクガイと同種とされています。
オーストラリア周辺には生息せず、代わりに近縁なstrangei (REEVE, 1852) コガタキンチャクガイ(アラフラキンチャクガイ)が分布します。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
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ニシキガイ

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Scaeochlamys squamata (GMELIN, 1791) ニシキガイ
イタヤガイ科
 2003年10月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深40m 49mm
 1999年3月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深40m 57mm
 2001年5月 南部一本松港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深60m 55mm
 2003年12月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深40m 39mm

模式産地:不詳
分布:房総半島・男鹿半島、紀伊半島、九州、東シナ海
   水深5〜80m 岩礫底

本種もイタヤガイ科の他種と同様に非常に色彩変異がありますが、通常は淡汚褐色の小型の個体が多いです。
また、明らかに放射肋が弱く表面がつるんとした個体もみうけられ(図の白い個体)、このタイプは褐色の固体の場合が多いように感じ若干生息水深も深いです。
刺し網に掛かった岩礫に付着している場合が多いです。

外観が似たAzumapecten farreri (JONAS & PRESTON, 1904) アズマニシキガイとは現在は別属に分けられています。アズマニシキはガイ本種よりも冷温帯性が強く、和歌山では北部で見られます。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ヒオウギ

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Mimachlamys crassicostata (SOWERBY II, 1842) ヒオウギガイ
  Syn: nobilis REEVE, 1852
イタヤガイ科 
 2002年3月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深30m 90mm
 2009年3月 御坊市 名田町 下楠井港揚がり 名田町沖 エビ刺し網 水深30m 121mm
 1995年12月〜2002年11月 
        南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深20m 44〜87mm(同比率)

模式産地:不詳
分布:房総半島・男鹿半島、紀伊半島、四国、九州、ベトナム、インド洋
   潮間帯下部〜水深30m 岩礁

日本を代表する美貝で、南西日本では養殖したものが食用にもされて馴染みのある貝でもあります。
養殖されたものの色とりどりのカラーバリエーションの殻が出回っているのを見ますが、ここに載せた標本は全て刺し網に掛かった天然物です。
以前はnobilis REEVE, 1852という学名が一般的でしたが現在は異名扱いになっています。
個人的にはnobilisの『高貴な、著名な』の方が本種に合っている良い学名だと感じます。

1番目の標本はヒオウギ(緋扇)の名に恥じない美しさのお気に入りの標本で、2番目のものは特大です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ヒナノヒオウギ

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Mimachlamys cloacata REEVE, 1853 ヒナノヒオウギガイ
  Syn: asperulata ADAMS & REEVE, 1850、curtisiana IREDALE, 1939、
     pelseneeri DAUTZENBERG & BAVAY, 1912 オカモトニシキガイ

イタヤガイ科 2010年4月 由良町 白崎沖 マンガン漁 水深50m 20mm 上2個体
       2002年2月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深40m 16mm
       2010年4月 由良町 白崎沖 マンガン漁 水深50m 14mm

模式産地:不詳
分布:房総半島・男鹿半島、紀伊半島、瀬戸内海、四国(愛媛県)、伊予灘、九州(長崎県)、奄美大島、
   沖縄県、中国、フィリピン、南シナ海、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、モルジブ諸島
   潮下帯〜水深50m 岩礫底

私は貝殻を拾える海とは無縁な都会で幼少の頃を過ごしました。(今も無縁ですが^ ^;)
そんな私が貝殻に興味を持ったのは前に記事でお話しした輸入冷凍タコの解凍工場がきっかけだったのですが、それ以外にも貝殻を手に入れる方法が浚渫の工事用の砂でした。

私が過ごしたのは大阪市内の福島区、安治川沿いで生コンの会社が沢山ありました。
色んな所から運ばれて来たサンドポンプの砂(大半は瀬戸内海のものだと思います。)は粒度の選別やゴミを取り除く前で貝殻が沢山混じってました。
その中でとても奇麗で色とりどりな本種は大好きな貝の1つでした。
この貝の生貝を手に入れた時は凄く懐かしく、ほっこりした気分になったものです。

本種はやや内湾や湾口の潮通しの良い海域を好む種のようで瀬戸内海のサンドポンプの砂に多く混じって来ます。
外洋に行くにつれ棲息深度が深くなるようです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
GUIDEBOOK to PECTEN SHELLS(A. ROMBOITS著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ヤガスリヒヨク

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Pascahinnites coruscans (HINDS, 1845) ヤガスリヒヨクガイ
  Syn: cellularis OLIVER, 1915、 cuneolus REEVE, 1853、
     eucosmia TURTON, 1932、schmeltzii DUNKER in KÜSTER & KOBELT, 1888、
     sulphureus DUNKER in KÜSTER & KOBELT, 1888

イタヤガイ科 2009年4月 串本町 上浦 潮間帯下部 転石下 14mm 上2個体
       2006年8月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 水深3m 転石下 12mm 黄色
       2008年7月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 水深2m 転石下 17mm 赤
       2008年7月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 水深2m 転石下 15mm 濃赤

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、九州西岸、奄美大島、沖縄県、ハワイ諸島、オーストラリア(クイーンズランド州)、ケニア
   潮間帯〜水深20m 砂礫底

小型でとても可愛くカラーバリエーションが豊富な美しい種です。
本種は磯でも採集出来き、見つけると凄く嬉しい貝です。(いずれもオフ会などで採集した標本です。)

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
GUIDEBOOK to PECTEN SHELLS(A. ROMBOITS著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ツヅレナデシコ

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Laevichlamys deliciosa (IREDALE, 1939) ツヅレナデシコガイ(ツツジナデシコガイ)
  Syn: princessae KURODA, HABE & OYAMA, 1971
イタヤガイ科 2009年3月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深60m 18mm

模式産地:不詳
分布:相模湾、紀伊半島、四国(土佐沖)、九州西岸、南シナ海、インド洋西部
   水深50〜200m 砂礫底

とても可愛いナデシコガイの仲間です。(異名になった種名の方がぴったりで好きなのですが…)
irregularis (SOWERBY, 1842) ナデシコガイの若貝に似ますが、本種の方が全体にほっそりとしていて、放射肋が細かく、太さも一定です。今まで私の採集した標本は全てこの明るいオレンジ色でした。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
相模湾産貝類(解説:黒田徳米・波部忠重・大山 桂)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅲ(GUIDO T. POPPE著)
GUIDEBOOK to PECTEN SHELLS(A. ROMBOITS著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ムラクモヒヨク

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Bractechlamys oweni (de GREGORIO, 1884) ムラクモヒヨクガイ(オウエンナデシコガイ)
  Syn: pictus G. B. SOWERBY II, 1842
イタヤガイ科 1999年1月 南部堺港揚がり、富田沖 エビ刺し網 水深30m 22mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、九州西岸、奄美大島、沖縄県、フィリピン
   潮間帯下部〜水深20m 岩礫底、砂底

1度しか採集した事がなく、紀伊半島では少ない貝だと思います。
優しい色調と淡い群雲模様が可愛い貝です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅲ(GUIDO T. POPPE著)
GUIDEBOOK to PECTEN SHELLS(A. ROMBOITS著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ニシキヒヨク

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Annachlamys reevei (ADAMS & REEVE, 1850) ニシキヒヨクガイ
イタヤガイ科 1996年12月 南部一本松港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深60m 70mm  

模式産地:不詳
分布:伊豆諸島、遠州灘(三河一色)、志摩半島、紀伊半島、九州西岸、種子島、奄美大島、沖縄県、
   東南アジア(フィリピン)
   水深8〜50m 砂礫底

日本的な美しさを持つ、ヒオウギと並んで日本を代表するイタヤガイです。
昔、三河一色では普通種だったと言う事ですが……凄く稀な貝で南部では長年通って2度しか確認してません。(南部沖と富田沖)
イタヤガイ党には憧れの美麗種の1つで日本の本土以外の地域からは更に希少になります。
逆に熱帯地域からは本種にかわり近縁種のstriatula (LINNAEUS, 1758) コダイニシキヒヨクガイが多くなりますが、こちらはかなりの普通種で色彩模様ともに地味です。

この標本は、思い出深い標本の1つで、私に南部での漁師さんとの交渉の仕方(浜値など)を教えて下さった漁師さんが引退時に下さったものです。
その当時、南部ではまだエビ刺し網は盛んで貝も凄く多く、大概の漁師さんは貝マニアのために木箱や小さなボトルに沢山の貝を集めて持っていたものです。
私はその頃、この貝の価値を知らずにとんでもなく安く譲って頂いたのを覚えています。(ほんとに優しい漁師さんだったなぁ……。)
私の1番の宝物です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
GUIDEBOOK to PECTEN SHELLS(A. ROMBOITS著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅲ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ダイアナナデシコ

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Semipallium dianae (CRANDALL, 1979) ダイアナナデシコガイ
イタヤガイ科 2003年5月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 打ち上げ 35mm 半片死殻
       (上1枚)
       沖縄県 恩納村 水深35m 33mm
       (下2枚)       

模式産地:琉球列島 水深30m
分布:和歌山県、沖縄県、フィリピン、ソロモン諸島、バヌアツ
   水深10〜90m 岩礁底

オゴクダで打ち上げ採集した個体です。
リキシマンさんのご指摘により本種であると確認出来ました。(ありがとうございました。)
和歌山ではかなり珍しい種だと思います。
とても美しい種で、
熱帯西太平洋にまで分布しますが、沖縄以外の他産地では少なく沖縄特産と言っても良い貝です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
GUIDEBOOK to PECTEN SHELLS(A. ROMBOITS著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅲ(GUIDO T. POPPE著)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

私の本
ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
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