潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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ムシロガイ

livescens.jpg
Nassarius livescens (PHILIPPI, 1849) ムシロガイ
  Syn: gracilis PEASE, 1871、keenii MARRAT, 1877 タイワンムシロガイ、lyraeformis MARRAT, 1880、
     margaritifera REEVE, 1853、marginulata REEVE, 1853、oblonga MARRAT, 1877、
     provulgata FISCHER, 1891、seclusa FISCHER, 1891、sordida A. ADAMS, 1852

ムシロガイ科  2015年4月 南部漁協港揚がり 南部沖 磯たて網 水深15m 20mm

模式産地:フィリピン マニラ
分布:三陸(大槌湾)・男鹿半島、紀伊半島、九州、韓国、中国大陸、フィリピン、マダガスカル
   潮間帯下部〜水深50m 細砂底、アマモ場

日本各地で普通に見られる貝でしたが、
有機スズの影響か各地で減少し最近は生きた個体はとても少ないです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
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キングチムシロ

oneratus1.jpg
oneratus2.jpg
Nassarius oneratus (DESHAYES, 1863) キングチムシロガイ
  Syn: obliqua PEASE, 1865
ムシロガイ科 1980年11月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 打ち上げ 12.5mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、奄美大島、沖縄県、グアム、ニューカレドニア、ココスキーリング諸島
   潮間帯下部 砂底

本州でオゴクダ浜がいかに特殊な環境か分かる種の1つです。

この標本はkudamakiさんからの頂き物です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

アラムシロ

festiva.jpg
Nassarius festiva (POWY, 1833) アラムシロガイ
ムシロガイ科 2004年4月 田辺湾 瀧内 潮間帯 アマモ場 18.5mm

模式産地:パナマトセントヘレナ(誤)
分布:北海道南部・男鹿半島、紀伊半島、沖縄県(本島北部)、朝鮮半島、中国、台湾、フィリピン
   内湾 潮間帯下部 砂礫泥底

内湾の岩礫地の点在する泥干潟に普通に見ることができます。
沖縄のものは遺伝的に隔離された個体群らしいです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
干潟の絶滅危惧動物図鑑(日本ベントス学会編)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

キヌボラ

japonica16.jpg
Nassarius japonica A. ADAMS, 1852 キヌボラ
  Syn: dominula TAPPARONE-CANEFRI, 1874
ムシロガイ科 2004年4月 田辺湾 瀧内 潮間帯 アマモ場 12mm

模式産地:日本
分布:三陸沿岸・能登半島、紀伊半島、朝鮮半島、中国、台湾
   潮間帯下部〜水深30m 細砂底

奇麗な内湾のアジモが多い場所に見られます。
生きている時は殻の表面をヒドロ虫(刺胞生物)が覆います。(図の殻皮のように見えている部分)

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

フカボリヒメムシロ

fuscolineata.jpg
Nassarius fuscolineatus (E. A. SMITH, 1875) フカボリヒメムシロガイ
ムシロガイ科 2005年3月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深40m 8mm

模式産地:三重県 志摩半島沖 水深36m
分布:房総半島・男鹿半島、紀伊半島、四国、九州西岸
   水深10〜50m 砂底

近縁種、pauperus (GOULD, 1850) ナミヒメムシロガイよりも深い場所に生息し螺塔が低いです。
近海産図鑑の図はやや螺塔が高いように見えます。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

cf. タテヤマヨフバイ

tateyamensis2.jpg
Nassarius cf. tateyamensis (KURODA in FUJITA, 1929) タテヤマヨフバイ
ムシロガイ科 2003年3月 南部堺港揚がり 白浜沖 ウツボ篭 水深80m 20mm

模式産地:千葉県館山湾
分布:房総半島、相模湾、紀伊半島、四国、九州
   水深50〜200m 砂底

漁師さんに頼んで少し深いところに篭を仕掛けてもらったときに掛かってきた貝です。

この仲間は近縁種がかなり多くあるようで、しかも未記載種もまだまだ残されているようです。
その中でも前記の2種を含めた周辺の種は同定が難しく似た種が多いです。
この貝も恐らく、上記の種で合っているとは思いますが自信がありません。
フィリピンからは非常に似た種、lochi KOOL, 1996やmultipunctatus (SCHEPMAN, 1911)などが知られ、もしかしたらこちらの種であるということもあり得そうです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
相模湾産貝類(解説:黒田徳米・波部忠重・大山 桂
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

チャイロヨフバイ

micans.jpg
Nassarius micans (A. ADAMS, 1852) チャイロヨフバイ
ムシロガイ科 1998年1月 南部堺港揚がり 南部沖 ウツボ篭 水深30m 21mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、フィリピン
   潮下帯〜水深50m

データが少なく確実とはいえませんが上記の種で合っていると思います。
和歌山では食用とするためのウツボ漁が盛んです。(少し癖がありますが美味しいです。)
そのウツボを捕獲するために専用の篭を利用するのですが、その餌を狙って腐肉食性の貝類も沢山入ってきます。
主にヒメヨウラクやヨフバイ、マルベッコウバイ、ミクリガイなどが多いのですが中には珍しいものが混ざることがあります。

本種は南西諸島から知られる洞窟性の種、cinnamonea (A. ADAMS, 1852-1853) カクレヨフバイやフィリピンから知られるpolitus (MARRAT, 1880)などに非常によく似ていると思います。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)

オボロヨフバイ

exellens.jpg
Nassarius exellens (KURODA & HABE, 1961) オボロヨフバイ
ムシロガイ科 2002年3月 南部一本松港揚がり 切目崎沖 ヒラメ刺し網 水深100m 17mm

模式産地:高知県 足摺岬沖
分布:房総半島、相模湾、遠州灘、紀伊半島、四国(高知県)、九州西岸、東シナ海
   水深50〜100m 砂底

名のごとく、上品な雰囲気のムシロガイです。
船に乗せてもらって甲板で這っているのを採集しました。
深いところの貝ですが、この仲間は非常に活発で水揚げされても元気に動いている個体をよく見かけます。
なのにどうして網に掛かっちゃうのか不思議に思ってしまいます。

漁師さんは、仲良くなると船に乗せてくれたりしますが、絶対、許可なしに勝手に乗ってはいけません。
漁師さんにとって船は家みたいなものです。
勝手に乗って漁労屑を漁るマナーのない方がおられ、漁師さんが憤慨されていたのを思い出します。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
相模湾産貝類(解説:黒田徳米・波部忠重・大山 桂)
Catalogue and bibliography of the marine shell bearing mollusca of Japan(肥後俊一・Paul Callomon・後藤芳央 共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

キクチムシロ

fretorum.jpg
Nassarius fretorum MELIVILL & STANDEN, 1899 キクチムシロガイ
  Syn: pusio A. Adams, 1852、ariel Preston, 1910
ムシロガイ科 2007年4月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深60m 4.5mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、フィリピン、西オーストラリア、南アフリカ(ナタール)

漁労屑から得ました。
本科の種としては非常に小型です。
kudamakiさんのブログではオゴクダの打ち上げでも得られるようですので浅海の種のようですが
文献にあまり載らない貝で詳しいデータがありません。
ポッペ本にも紹介されていますが17mmと大型で雰囲気も異なるため別種なのかもしれません。
Australian Marine Shells 2では12mmまでの小型種としてイラストで紹介されています。

和名は阪神貝類談話会の故菊池典男先生に献名されたもののようです。
お会いした時は良く叱られ、よく飲まされ、貝というより生き様を色々とお教え頂きました。
(先生から頂いた年賀状は宝物にしています^ ^)
今は絶滅した?これぞ日本男子って感じの方でした^ ^

参考文献:
Australian Marine Shells 2(BARRY EILSON)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)

オオハナムシロ

siquijorensis.jpg
Nassarius siquijorensis (A. ADAMS, 1852) オオハナムシロガイ
  Syn: euglypta G. B. SOWERBY Ⅲ, 1914、canaliculata (LAMARCK, 1822)、cingenda MARRAT, 1880、
     crenellifera A. ADAMS, 1852、steindachneri STURANY, 1900

ムシロガイ科 2008年3月 由良町 白崎沖 マンガン漁 水深60m 32mm

模式産地:フィリピン セケホー島
分布:遠州灘、紀伊半島、四国(土佐沖)、九州、東シナ海、フィリピン、南シナ海
   水深10〜60m 泥底

土佐入野の底引き網ではかなり普通の種のようですが紀伊水道ではそれほど多くありません。
同所的に生息する近似種のcastus (GOULD, 1850) ハナムシロガイは更に内湾域にまで普通に見られます。
ハナムシロと比べて格子状の彫刻が明瞭です。

この貝や他の貝でも言えることなのですが、殻全体がタールの様なもので汚染されていることがしばしばあります。(これは重油?)

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

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ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
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