潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
潮騒の宝箱 TOP > エビスガイ科

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

サオトメエビス

elegans.jpg
Laetifautor elegans HABE, 1960 サオトメエビスガイ
  Syn: amakusaensis "HABE", AZUMA & TOKI, 1968
エビスガイ科 2007年4月 南部堺港揚がり 切目崎沖 水深60m エビ刺し網 10mm

模式産地:熊本県天草郡富岡
分布:紀伊半島、四国、山口県北部、九州西岸、奄美大島
   水深40〜60m 岩礁

目録や近海産図鑑には浅所に産するような記述がありますが、私の経験ではこの貝はやや深い所に生息します。
和歌山では切目崎沖にそれほど珍しい貝ではないです。

小型ながら美しいエビスガイです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
スポンサーサイト

コシダカエビス

consors.jpg
Calliostoma consors (LISCHKE, 1872) コシダカエビスガイ
  Syn: hungerfordi G. B. SOWERBY III, 1889 コマガタエビスガイ、sagamianum YOKOYAMA, 1920
エビスガイ科 2005年4月 南部一本松港揚がり 田辺湾口 エビ刺し網 水深30m 19mm

模式産地:東京湾
分布:青森県・男鹿半島、東京湾、紀伊半島、瀬戸内海、四国、九州
   水深10〜100m 岩礁、岩礫底、砂礫底、粗砂底

本種は潮通しの良い大型の内湾や湾口付近に棲息し、瀬戸内海の浚渫用の砂の中などから普通に見られます。
本国には似た種がいくつか知られます。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

cf. キイエビス

kiiense.jpg
Calliostoma cf. consors (LISCHKE, 1872) form. kiiense IKEBE, 1942 キイエビスガイ
エビスガイ科 2005年11月 南部堺港揚がり 南部沖 水深150m 深海はえ縄 14mm

模式産地:紀伊
分布:銚子沖・若狭湾、遠州灘、紀伊半島、四国、九州
   水深20〜150m 砂礫底

まだ若いので若干異なって見えますが恐らく表記で間違いないと思います。(一応、cf.としました。)
現在はconsors (LISCHKE, 1872) コシダカエビスガイの異名になっています。
螺塔の高いコシダカエビスの外洋深所系のことらしいです。
他にhungerfordi (SOWERBY, 1888) コマガタエビスガイと呼ばれるタイプもあります。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
学研中高生図鑑 貝Ⅰ 巻貝(波部忠重・奥谷喬司)
標準原色図鑑全集3 貝(波部忠重・小菅貞男)

エビスガイ

unicum2.jpg
unicum1.jpg
Calliostoma unicum (DUNKER, 1860) エビスガイ
  Syn: affinis DALL, 1872
エビスガイ科 2006年8月 串本町 上浦 潮間帯下部 岩礫地 23mm
       2008年12月 田辺湾 芳養 松原 潮間帯下部 岸壁 22mm

模式産地:長崎市 出島
分布:北海道南部、三陸沿岸、男鹿半島、紀伊半島、瀬戸内海、四国、九州、朝鮮半島、中国
   潮間帯下部〜水深10m 岩礁底の海藻上など

本種は内海から外海まで広く分布する普通種です。

エビスガイの仲間は奇麗好きで足の側面にある粘液線から分泌する粘液で殻の表面を自ら舐め回して付着生物を定着させないようにしているそうです。
ですからエビスガイの仲間は付着物もなく奇麗な個体が多いです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ハツカエビス

shimodense.jpg
simodense2.jpg
Calliostoma simodense IKEBE, 1942 ハツカエビスガイ
エビスガイ科
 1996年4月 串本町 潮岬 エビ刺し網 7.5mm
 2015年7月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 打ち上げ 6.5mm

模式産地:伊豆半島 下田
分布:房総半島、伊豆半島、紀伊半島、四国、九州南部
   潮間帯下部〜水深30m 岩礫底、岩礁 

日本固有の小型のエビスガイでテングサの生える環境を好みテングサ干場などでも拾える貝です。
amamiensis (SAKURAI, 1994) アマミエビスガイは非常に良く似た貝です。
*上の標本はkudamakiさんの好意によるものです。
*2015年8月16日、図を追加

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

Calliostoma sp.

calliostomasp.jpg

Calliostoma sp.
エビスガイ科 2005年11月 南部堺港揚がり 南部沖 水深250m 深海はえ縄 8.5mm

前出のfiliareginae SAKURAI, 1994 ベンテンエビスガイに似ていますが、現在手元の資料では該当種がない不明種です。
日本近海周辺で顆粒が出るエビスガイにはtakujii KOSUGE, 1986 オオサトエビスガイ、vilvensi POPPE, 2004、vicdani KOSUGE, 1984 ブドウエビスなどがあげられますが……やはり随分異なります。
形状だけならtakaseanus OKUTANI, 1972 セノエビスガイも似ていますがこちらは殻頂部のみに顆粒が出現します。
この貝はノドクロ(標準和名:アカムツ)を捕る深海はえ縄に引っかかってきたソフトコーラルに着いていました。
エビスガイの仲間は深海にまだまだ未知の種があるようです。

ベンテンエビスガイ

filiareginae.jpg

Calliostoma filiareginae SAKURAI, 1994 ベンテンエビスガイ
エビスガイ科 2007年11月 南部堺港揚がり 南部沖 水深200m 深海はえ縄 12mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、台湾

弁天戎、縁起の良い名前ですね^ ^
産出地域が限られる飴色で細かい顆粒が密に並ぶ美しいエビスガイです。
深所からはえ縄に掛かったソフトコーラルと共に揚がってきました。
フィリピンから知られるemmanueli VILVENS, 2000はポッペ本を見る限り同種?ではないかと思います。
本種が含められていたKombologion CLENCH & TURNER, 1960はCalliostoma SWAINSON, 1840の異名になっています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
Catalogue and bibliography of the marine shell bearing mollusca of Japan
(肥後俊一・Paul Callomon・後藤芳央 共著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅲ(GUIDO T. POPPE著)

ヒメエビスガイ

ticaonicum.jpg

Calliostoma ticaonicum (A. ADAMS, 1851) ヒメエビスガイ
エビスガイ科 2003年1月 南部堺港揚がり 切目崎沖 水深50m エビ刺し網 9mm

模式産地:フィリピンTicao
分布:紀伊半島、喜界島(化石)、フィリピン、マレーシア

漁労屑から得たとても小さな可愛いエビスガイです。
本種の正式な本土からの記録はないのではないかと思います。
この名前で呼ばれている貝にはいくつかの種が含まれているように思えます。
当ブログではポッペ本の図版を信用したのですが…他のサイトではもっと螺肋が細かいものが確認出来ます。
生態写真を見るとソフトコーラルなどの刺胞生物の上にいるようなので、もしかしたらそれらを餌にしているのかも知れません。(ちなみにこの標本が得られた切目崎沖はソフトコーラルが豊富です。)

日本からは近縁種と思われるものにsimodense IKEBE, 1942 ハツカエビスガイとamamiensis (SAKURAI, 1994) アマミエビスガイが知られます。

*Calliostomatidae(THEELE, 1924) エビスガイ科は近年、Trochidae(RAFINESQUE, 1815) ニシキウズガイ科から分離されました

参考文献:
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

私の本
ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
カテゴリ
ナショナルジオグラフィック
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QR