潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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ホソヤクシマダカラ

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Mauritia eglantina (DUCLOS, 1833) ホソヤクシマダカラガイ
タカラガイ科 2015年7月 串本町 有田錆浦 打ち上げ 41mm

模式産地:不詳
分布:八丈島、紀伊半島、九州南部、奄美大島、沖縄県、フィリピン、フィジー、ソロモン諸島、
   ニューカレドニア、西オーストラリア、インド
   潮間帯下部〜水深20m 岩礁、サンゴ礁

本種は変異の多いヤクシマダカラの細いタイプに非常に良く似た個体がありますが、殻頂に黒斑があること、側面から見て前管溝がしゃくれてつま先立ちの様になる事で区別できるそうです。

以前から和歌山に産するのではと言う事が仲間内で議論になっていたのですが、昨年のオフ会で本種に違いないFDを不如帰さんが採集された事で生息が確定的になりました。(雉猫さんの昨年のオフ会の記事参照)
今年は何故かオフ会参加メンバーのほとんどが採集されるというぐらい多数個体を確認できました。(私は写真のを含めて4個体、kudamakiさんはかなり状態の良いものを採集されていました。)
今年は特に暖流の影響が強いのも関係あるのかな?

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
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オミナエシダカラ

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Erosaria boivinii (KIENER, 1843) オミナエシダカラガイ(チチカケナシジダカラガイ)
タカラガイ科
 2009年2月 印南漁港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深50m 33mm
 2003年12月 印南漁港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深60m 22.5mm
 2006年8月 串本町 上浦 水深3m 31mm
 2007年12月 南部町 森ノ鼻 潮間帯(漁り火採集) 21mm
 2006年8月 串本町 上浦 水深3m 30mm

模式産地:不詳
分布:房総半島、紀伊半島、四国、山口県北部、九州、奄美大島、沖縄県、香港、フィリピン、
   インドネシア、ニューギニア、
   潮間帯下部〜水深150m 岩礁、サンゴ礁

大好きなタカラガイの1つです。
全体が乳白色になるものとやや細身で青く紋が多く出る個体がありますが私は乳白色の個体の方が名前にも合っていて好きです。

深場の個体(図上2個体)はやや赤みを帯び、殻口内が浅場のものが青黒いのに対して淡い桃色をしていることに気づきました。
こういった個体をcuatomi (KOSUGE, 1983) ユキオミナエシダカラガイとして分ける場合があるようです。

近縁種にハワイ諸島の稀種、ostergaardi (DALL, 1921) カザリオミナエシダカラガイが知られます。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
A GUIDE TO WORLDWIDE COWRIES(FELIX LORENZ JR・ALEX HUBERT)

ジャノメダカラ

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Arestorides argus (LINNAEUS, 1758) ジャノメダカラガイ
タカラガイ科 2008年 田辺湾 天神崎沖 水深7〜8m 78.5mm

模式産地:東アフリカ
分布:紀伊半島、四国、奄美大島、沖縄県、小笠原諸島、フィリピン、
オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア)、ソマリア、タンザニア、
ケニア、セーシェル諸島、モーリシャス、マダガスカル、モザンビーク
   潮間帯下部〜水深30m 岩礁、サンゴ礁

四国では記録がありましたのでいつかは採れるんじゃないかと思ってましたが…
本標本は和歌山県初記録です。
(近海産図鑑の初版の図は裏焼きです。)

ジャノメダカラは小さな頃からタルダカラと並んで大好きなタカラガイで、小学生6年生だったと思いますが鳥羽水族館がまだ旧館だった頃に貝だけの比較的、専門的な売店で他の貝に目もくれず本種を買ったのを思い出します。確か800円だったかなぁ…。
(その時に買った『潮騒は貝のささやき』ってパンフレットを今も大切に持っています。)

なお、東アフリカ産の目玉模様が大きく少ないタイプをcontrastriata (PERRY, 1811) オオモンジャノメダカラガイと呼びますが現在は異名とされています。

この標本は、友人のやびつ貝類館館長 南方さん譲渡。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
A GUIDE TO WORLDWIDE COWRIES(FELIX LORENZ JR・ALEX HUBERT)

ルリグチダカラ

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Contradusta walkeri (SOWERBY, 1832) ルリグチダカラガイ
タカラガイ科 2014年12月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深30m 22mm

模式産地:ペルシャ湾
分布:紀伊半島、奄美大島、沖縄県、東シナ海、フィリピン、ペルシャ湾、紅海、セーシェル諸島
   潮間帯下部〜水深30m 岩礁、サンゴ礁

フィリピン産のものは数百円で購入できますが和歌山産は非常に稀な貝です。
また、少し雰囲気が異なります。(東シナ海産のトロール漁で得られる個体に似ています。)
口の淡い紫が可愛いタカラガイです。

この標本は、友人のやびつ貝類館館長 南方さん譲渡。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
A GUIDE TO WORLDWIDE COWRIES(FELIX LORENZ JR・ALEX HUBERT)

ハツユキダカラ

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Erosaria miliaris (GMELIN, 1791) ハツユキダカラガイ
  Syn: differens SCHILDER, 1927 ニシバタダカラガイ
タカラガイ科 
   2008年12月 南部町 森ノ鼻 潮間帯(漁り火採集) 41mm
   2003年1月 南部堺港揚がり 南部沖 水深70m 深海はえ縄 38mm
   2008年12月 南部町 森ノ鼻 潮間帯(漁り火採集) 28mm
   1997年1月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深40m 27mm

模式産地:東アジア
分布:房総半島・山口県北部、紀伊半島、大阪湾、四国、九州、奄美大島、沖縄県、台湾、フィリピン、
   タンザニア、マダガスカル
   潮間帯下部〜水深150m 岩礁、岩礫底、砂礫底

私がタカラガイの仲間で最も好きな貝の1つです。
(名前が好きです。)

本種は外海よりもやや泥っぽい内海向けの海岸を好むようで串本などではあまり見かけません。
大阪湾の南部や北部の加太海岸などでも打ち上げを確認しています。
タコ壷などから、同じような環境を好むErronea onyx (LINNAEUS, 1758) クチグロキヌタガイなどと共に得られる事もあります。
日本の暖温帯域各地で普通に見られますが、亜熱帯域の沖縄や東南アジアでは少ないようです。
また、深所の重厚で地色がオレンジっぽいものをdifferens SCHILDER, 1927 ニシバタダカラガイとして区別してきましたが同種です。

本種に似て純白で模様のないeburnea (BARNES, 1824) セトモノダカラガイは分子生物学的には区別できないかも知れず、単に地域変異で同種の可能性が高いです。(模様のないカノコダカラ、melwardi (IREDALE, 1930) メルワードカノコダカラガイも同様です。)


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2009年10月 東シナ海 トロール漁 水深130m 47mm
海外のオークーションで落札した大型で傷一つない完品です。
こういものがニシバタダカラガイと呼ばれてきました。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
A GUIDE TO WORLDWIDE COWRIES(FELIX LORENZ JR・ALEX HUBERT)

カバフダカラ

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Erronea caurica (LINNAEUS, 1758) カバフダカラガイ
タカラガイ科 2002年9月 串本町 アンドの鼻 水深2m 47mm
       2014年8月 串本町 マリンセンター前 44mm

模式産地:不詳
分布:三浦半島、紀伊半島、山口県北部、九州西岸、奄美大島、沖縄県、フィリピン、ニューカレドニア、
   オーストラリア、レユニオン諸島、紅海、ソマリア、ケニア、タンザニア、セーシェル諸島、
   モーリシャス、マダガスカル、モザンビーク
   潮間帯下部〜水深20m 岩礁、サンゴ礁、砂礫底

やや泥っぽい岩礫地を好むようですが和歌山では多くないです。

1個体目はFD、2個体目はあさきちさんからの頂き物です。

インド洋産の亜種とされているdracaena (BORN, 1778) ドラゴンカバフダカラガイは分子生物学的にはかなり離れており別種の可能性があります。

いつもご覧頂きありがとうございます。
最近は週に1度の更新なのに申し訳ございませんが、風邪が酷く今日はここまでにさせて頂きます;

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
A GUIDE TO WORLDWIDE COWRIES(FELIX LORENZ JR・ALEX HUBERT)

ホシキヌタ

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Lyncina vitellus (LINNAEUS, 1758) ホシキヌタガイ
タカラガイ科 
  1995年12月 南部一本松港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深30m 64mm 
  2004年8月 串本町 高富 東雨 水深2m 43mm 
  2002年4月 串本町 有田錆浦 潮間帯 32mm
  2004年3月 南部堺港揚がり 白浜沖 エビ刺し網 水深20m 57mm

模式産地:インドネシア スンダ海峡
分布:房総半島、紀伊半島、四国、山口県北部、九州、奄美大島、沖縄県、ハワイ諸島、フィリピン、
   インドネシア、ソロモン諸島、トラック諸島、オーストラリア、ニュージーランド、インド、
   セーシェル諸島、紅海、ソマリア、ケニア、タンザニア、モーリシャス、マダガスカル、
   モザンビーク
   潮間帯下部〜水深150m 岩礁、サンゴ礁

日本の温帯域にも比較的普通に見られる種ですが、インド・熱帯太平洋域に広く分布するタカラガイです。

和歌山の浅所のものは50mm以下の小さな個体が多いですが刺し網で得られるものは多くはありませんがやや大きくなる傾向があります。
水面直下の岩棚の下などに数個体かたまっている事が多いです。

最も近い近縁種はいずれもインド洋・紅海の種で、nivosa (BRODERIP, 1827) アワユキダカラガイ(ミサカエダカラガイ)、camelopardalis (PERRY, 1811) シロボシダカラガイ(アデンダカラガイ)、世界三名宝の一角、美麗種のbroderipii (SOWERBY, 1832) サラサダカラガイなどがあります。
本種の丸っこくすれた打ち上げ個体は時にkuroharai (KURODA & HABE, 1961) クロハラダカラガイと見間違える事があります。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ホシダカラ

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Cypraea tigris LINNAEUS, 1758 ホシダカラガイ
タカラガイ科 2001年10月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 水深10m 100mm

模式産地:マダガスカル
分布:三浦半島、駿河湾、紀伊半島、四国、山口県北部、九州、種子島、屋久島、奄美大島、沖縄県、
   小笠原諸島、グアム、ハワイ諸島、フィリピン、インドネシア、
   オーストラリア(ニューサウスウェルズ州、クイーンズランド州〜西オーストラリア)紅海、
   ソマリア、ケニア、タンザニア、セーシェル諸島、コモロ諸島、モーリシャス、マダガスカル
   潮間帯下部〜水深40m 岩礁、サンゴ礁

Cypraea属、本種はタカラガイの代表種と言って良い貝だと思います。
インド・熱帯太平洋域には普通に見られ、お土産の貝殻セットや工芸品などにも加工され利用されています。
変異も多く、変わった色彩の個体は人気があります。

和歌山ではハワイ諸島の大型で別亜種とされているschilderiana (CATE, 1961) ハワイホシダカラガイにひけをとらないほど大型の100mm以上の個体を何度も確認していますが最近は本種自体少なくなったように思えます。
近縁種には紅海周辺の固有種、pantherina (SOLANDER, 1786) ヒョウダカラガイが知られます。

この個体は昔、知人に頂いたもので私は素潜りでこんなに深く潜れません;

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ハチジョウダカラ

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Mauritia mauritiana (LINNAEUS, 1758) ハチジョウダカラガイ
タカラガイ科 2011年7月 すさみ町 見老津 打ち上げ 78mm

模式産地:モーリシャス
分布:三浦半島、紀伊半島、種子島、奄美大島、沖縄県、フィリピン、タイ、
   オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア)、タンザニア、
   セーシェル諸島、モーリシャス、マダガスカル、モザンビーク
   潮間帯下部〜水深30m 岩礁

本種は独特な美しさをもつタカラガイです。
和歌山ではあまり老成しないようで、両サイドが張った個体はあまり見ません。

オフ会時に友人の雉猫さんと2人で『この辺り、いそうな雰囲気がありますよね…』って言ってたら、雉猫さんが『いたぁ!!』って叫んで生貝を見つけた時はびっくりしました。
本種は大きな黒岩の下の隙間、しかも比較的潮位の高いところにいるようなイメージですね。
こんな大型のタカラガイがこんなところで何を食べて生きてるんだろう?って思うぐらいの場所です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
A GUIDE TO WORLDWIDE COWRIES(FELIX LORENZ JR・ALEX HUBERT)

カノコダカラ

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Cribrarula cribraria (LINNAEUS, 1758) カノコダカラガイ
タカラガイ科 2002年9月 串本町 アンドの鼻 水深5m 24mm
       2003年7月 串本町 アンドの鼻 水深3m 19.5mm
       2014年7月 すさみ町 見老津 打ち上げ 19.5mm

模式産地:アジア
分布:房総半島、伊豆半島、紀伊半島、九州西岸、奄美大島、沖縄県、小笠原諸島、ソロモン諸島、
   ニューカレドニア、オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア)、セーシェル諸島、
   紅海、ケニア、タンアザニア、マダガスカル、モザンビーク
   潮間帯下部〜水深20m 岩礁、サンゴ礁、転石下

可愛らしい模様でとても人気のあるタカラガイです。
模様や殻は弱く、新鮮なものや生貝では透明感がありますが打ち上げられた個体では模様がなくなり白くなったものが多いです。
種内の変異が多く、友人に頼まれていくつかのタイプのゲノムを比較しましたがほとんど変化がありませんでした。(各地の色んな個体に名前が与えられていますが、種として分けられるものはかなり少なそうです。)

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅰ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
A GUIDE TO WORLDWIDE COWRIES(FELIX LORENZ JR・ALEX HUBERT)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

私の本
ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
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