潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
潮騒の宝箱 TOP > ショクコウラ科

コエボシ

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Morum macandrewi SOWERBY, 1889 コエボシガイ
ショクコウラ科 オニムシロガイ亜科  2001年4月 南部一本松港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深60m 28mm

模式産地:日本
分布:房総半島・能登半島、伊豆諸島、紀伊半島、山口県北部、四国、九州、東シナ海、南シナ海
   水深30〜200m 砂礫底、貝殻混じりの粗砂底

本種は日本を代表するオニムシロなのですが非常に珍しく、死殻でさえなかなかお目にかかれない貝です。
私も死殻を採集しただけです。
(外国のコレクターにも所望する人が多いようです。)

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

カジヤマショクコウラ

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Harpa kajiyamai REHDER, 1973 カジヤマショクコウラ
ショクコウラ科 ショクコウラ亜科  
 2003年12月 印南漁港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深70m 68mm
 2001年11月 南部一本松港揚がり 切目崎沖 エビ刺し網 水深60m 63mm

模式産地:フィリピン
分布:紀伊半島、沖縄県(チブシ:水深35m)、フィリピン
   水深20〜120m 岩礁

大阪出身で化石をもとに大阪平野のおいたちを研究された梶山彦太郎氏 (1909年〜1995年)に献名されたものです。
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)や近海産図鑑には和歌山の分布は書かれていませんがそもそも記載のきっかけになったのは梶山氏が採集された和歌山産の個体であったと聞きます。(人から聞いた事なのでややうろお覚え…間違っていたらすいません。)

私の経験では本種は切目崎沖で漁をする船から得た事が多かったです。(通算、6個体)
ハワイ諸島の固有種、goodwini REHDER, 1993 グッドウィーニィーショクコウラにも引けを取らない美しい貝だと思います。(軟体も殻に負けず劣らず派手です。)
フィリピンからも産しますが和歌山の個体は色彩も奇麗で遥かに大きく重厚感があります。
和歌山の名産貝の1つと言えますが、エビ刺し網の衰退とともに入手が困難になっています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ショクコウラ

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Harpa major RÖDING, 1798 ショクコウラ
  Syn: kawamurai HABE, 1973 カワムラショクコウラ、conoidalis LAMARCK, 1822、ligata MENKE, 1828
ショクコウラ科 ショクコウラ亜科 
    2007年1月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深40m 67mm
    2001年3月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深40m 72mm
    2002年3月 南部一本松港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深60m 93mm

模式産地:インドネシア アンボン
分布:紀伊半島、四国、九州、奄美大島、沖縄県、ハワイ諸島、マルケサス諸島、フィリピン、
   オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア)、タンザニア、モザンビーク
   水深5〜30m サンゴ礁周辺の砂底

大型で美しい貝ですが、和歌山のエビ刺し網ではそれほど珍しい貝ではありません。
ショクコウラの仲間は小型のカニの仲間などを襲って食べます。
いずれもかなり派手で殻をはみ出すような大きな軟体をもち、足部は外敵に襲われるとミミガイやヒメアワビの仲間のように自切します。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

アラオニムシロ

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Morum grande A. ADAMS, 1855 アラオニムシロガイ
ショクコウラ科 オニムシロガイ亜科  2009年3月 御坊市 名田町 下楠井港揚がり 名田町沖 ヒラメ刺し網 水深100m 60mm

模式産地:西太平洋
分布:伊豆半島、紀伊半島、四国(土佐沖)、九州西岸、東シナ海、台湾、フィリピン、インドネシア、
   オーストラリア(クイーンズランド州)
   水深100〜200m 砂礫底

図の標本はヒラメ刺し網に掛かったヤドカリ入りの死殻ですが同じヒラメ刺し網や底引き網が盛んだった頃には生殻も得られていたようです。
いずれにせよ、オニムシロ類は和歌山では少ない貝です。

形態で分けられていた頃には長い間、トウカムリ科に入れられていました。
軟体の解剖によってショクコウラに近縁なことが分かり、オニムシロガイ亜科が設立されて移されました。
オーストラリア南部にはショクコウラ類、Harpa属とオニムシロガイ類とのやや中間的な殻の特徴をもつAustroharpa属が知られます。
なお、ショクコウラ類との大きな違いはオニムシロガイ類には退化的ではありますがフタがあります。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ヒメショクコウラ

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Harpa amouretta RÖDING, 1798 ヒメショクコウラ
  Syn: crassa KRAUSS, 1848、minor LAMARCK, 1822
ショクコウラ科 ショクコウラ亜科 2013年7月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 打ち上げ 25.5mm

模式産地:インドネシア アンボン
分布:紀伊半島、四国、九州、奄美大島、沖縄、フィリピン、インドネシア、北マリアナ諸島、
   グアム、フィジー、ハワイ諸島、マルケサス諸島、バヌアツ、マジュロ、パプア・ニューギニア、
   オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア)、スリランカ、紅海、ソマリア、
   ケニア、タンザニア、チャゴス諸島、アルダブラ環礁、セーシェル、レユニオン諸島、
   モーリシャス、マダガスカル、モザンビーク、南アフリカ(ダーバン)
   水深5〜30m サンゴ礁周辺の砂底

これも先日の夏のオフ会の時にオゴクダで採集した個体。
台風の影響で海に入れず、意気消沈してた時に見つけたのでとても嬉しかったです^ ^
(本来なら今日はヒメアワビとヒラヒメアワビの予定だったのですが、写真が気に入らなかったのでまたいずれ紹介したいと思います。)

本種は中部太平洋から西太平洋、インド洋の広範囲に普通に分布する貝で、中部太平洋には更に細く小型で華奢な近縁種、gracilis BRODERIP & SOWERBY, 1829 ホソショクコウラが知られます。(こちらはかなり稀な種類です。)
この仲間は軟体は派手でかなり大きく、捕食者に襲われると自切します。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

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ウミウサギ 
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カテゴリ
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