潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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ハザクラ

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Gari minor (DESHAYES, 1855) ハザクラガイ
シオサザナミガイ科 2007年8月 田辺市 芳養町 井原 打ち上げ 14mm

模式産地:不詳
分布:房総半島・能登半島、紀伊半島、四国、九州南部、南西諸島、海南島、フィリピン、タイ
   内湾奥汽水域 潮間帯 流水中の粗砂底、砂泥底

本種を外国の文献などではオチバガイの異名としてる場合がありますが明らかに別種です。
オチバガイと比べて外洋に面した湾の河口域に生息し、イソシジミよりも淡水域に近い場所に生息します。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
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オチバガイ

virescens.jpg
Gari virescens (DESHAYES, 1855) オチバガイ
  Syn: tenuis DESHAYES, 1855 コムラサキガイ、moesta LISCHKE, 1872
シオサザナミガイ科 2014年8月 有田市 有田川河口 打ち上げ 38mm

模式産地:不詳
分布:東京湾・若狭湾、伊勢湾、紀伊半島、瀬戸内海西部、四国、九州(有明海)、朝鮮半島、
   中国大陸(広東省)、台湾、海南島、フィリピン
   内湾奥汽水域 潮間帯 流水中の粗砂底、砂泥底

次に紹介する近縁種のハザクラと共に各産地で激減しているそうです。
大陸型の種で南西諸島には分布しないようです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

アシベマスオガイ

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Soletellina petalina (DESHAYES, 1855) アシベマスオガイ
シオサザナミガイ科 2004年4月 田辺湾 瀧内 潮間帯 アマモ場 14mm 死殻半片

模式産地:詳細不明
分布:紀伊半島(和歌浦、田辺湾)、豊後水道北部(宇和海、守江湾)、九州西岸(佐世保、羊角湾)、
   奄美大島、沖縄県(本島、西表島)、香港、フィリピン、フィジー、ニューカレドニア、
   北オーストラリア
   湾口付近から内湾奥部の潮間帯下部の干潟 細砂底、砂泥底

近年、西日本各地で確認されるようになった種で、もともとは西太平洋熱帯域に広く分布しますが、日本での分布は移入なのか温暖化に伴う拡散分布なのかはっきりしてません。
一時的に沢山の個体が確認されて、その後全く見れなくなった産地も多いそうです。
この標本を採集した時も新鮮な死殻は沢山確認出来ましたが、生きたものは見られませんでした。
本種は小型ですが同属にはboeddinghausi LISCHKE, 1870 フジナミガイ、diphos (LINNAEUS, 1771) ムラサキガイなどの大型種を含みます。

参考文献:
干潟の絶滅危惧動物図鑑(日本ベントス学会編)
BIVALVES of AUSTRALIA Vol.1(KEVIN KAMPRELL・THORA WHITEHEAD著)

ウスベニマスオガイ

anomala1.jpg

Gari anomala (DESHAYES, 1855) ウスベニマスオガイ
  Syn: tenuis DESHAYES, 1855
シオサザナミガイ科 2010年2月 下津町 沖ノ島沖 水深40m マンガン漁 28mm

模式産地:北オーストラリア
分布:三陸沿岸・能登半島、房総半島、紀伊半島、四国、九州、東南アジア(フィリピン、インドネシア)、
   北オーストラリア
   水深20〜170m 砂底、細砂底

とても薄く脆い貝です。
非常に似た種にpallida (DESHAYES, 1855) ヒノデアシガイがありますが本種よりも細長く、斜めの非対称稜が細かく、放射色帯が顕著です。
また同所的に産しますが本種よりも浅い所を好みます。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅳ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

アシガイ

maculosa2.jpg
maculosa1.jpg

Gari maculosa (LAMARCK, 1818)  アシガイ(ヨシガイ)
  Syn:ornata (DESHAYES, 1855)、corrugata DESHAYES, 1855、layardi DESHAYES, 1855、
    marmorea DESHAYES, 1855、obtusa PRESTON, 1908、ornata DESHAYES, 1855、
    praestans DESHAYES, 1855、rubicunda DESHAYES, 1855、scabra MARTENS, 1897、
    tongana QUOY & GAIMARD, 1835

シオサザナミガイ科 2008年11月 南部町 森ノ鼻 打ち上げ 41mm
          2005年2月 印南漁港揚がり 切目崎沖 水深60m 
                        エビ刺し網 44mm(両片死殻)

模式産地:不詳
分布:房総半島・山口県北部、紀伊半島、四国、瀬戸内海(広島)、九州、奄美大島、沖縄、中国大陸、
   台湾、フィリピン、ニューカレドニア、オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア)、
   紅海、マダガスカル、南アフリカ
   潮間帯下部〜水深30m(60m) 砂底、砂礫底 
   *やや内湾的な潮通しの良い岩礁間砂質底を好むようです。

今まで紹介して来たシオサザナミガイ科の種と異なり、本種はとてもカラーバリエーションが豊富です。
変異が多い分、多くの名がつけられ異名になっています。
和名は『葦貝』(目八)と書きますが、由来はいまいち分かりません。
他の多くのGari属の種とと同じく斜めの非対称稜が顕著です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅲ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ミヒカリマスオガイ

radiata.jpg

Gari radiata (PHILIPPI, 1844) ミヒカリマスオガイ
  Syn: denikei MARTENS, 1897
シオサザナミガイ科 2009年3月 富田 大間磯(中大浜) 打ち上げ 31mm

模式産地:インドネシア
分布:房総半島・九州北西岸、紀伊半島、四国、東南アジア(フィリピン)、ニコバル諸島
   潮間帯〜水深10m 砂底

この貝は南部堺に行ったとき、kudamakiさんと偶然お会いして、潮が良いという事でご一緒に浜採集した時に得た標本です。
この時は春なのに長時間貝を探すにはかなりこたえる程冷たい風が吹いている日でしたが、打ち上げが凄く良くて2人で無心に貝を探したのを思い出します。
自分で採集した標本は例えどんな貝であっても1つ1つに大切な思い出が残るものです。
これは買って集めていては得る事のできない大切なものです。

日本の図鑑では二枚貝は不遇に感じます。
特に日本近海産貝類図鑑は確かに沢山の貝が載っていますが……二枚貝の記載数はかなりお粗末に感じます。
(もちろんこの種も載っていません。)
pallida (DESHAYES, 1855) ヒノデアシガイ、sibogai PRASHAD, 1932 ホソアシガイなど似た種類が数種ありますがこれらにはシオサザナミガイと同じく斜めの非対称稜があるのに対し本種にはこれが認められません。

参考文献:
原色日本貝類図鑑(吉良哲明著)
標準原色図鑑全集3 貝(波部忠重・小菅貞男著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅲ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

シオサザナミガイ

truncata.jpg

Gari truncata (LINNAEUS, 1767) シオサザナミガイ
  Syn:gari BERTIN, 1880、vulgaris SCHUMACHER, 1817、arakanensis E. A. SMITH, 1904、
    bipartita PHILIPPI, 1849、caerulescens REEVE, 1857、vespertinoides LESSON, 1831、
    gari LINNAEUS, 1758

シオサザナミガイ科 1984年8月 和歌山市 加太海岸 打ち上げ 51mm

模式産地:インド洋 セイロン(現スリランカ)
分布:房総半島・九州西岸〜九州、奄美大島、沖縄、南シナ海、フィリピン、フィジー、
   オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア)、紅海
   水深5〜20m 砂底

これも前出のサクラガイと同じ日に採集したものです。
台風の後だったため、この時は色んな貝を拾う事ができました。
悲しい事ですが現在、当地では採集出来ないものだと思います。

この仲間特有の成長線と交差する斜めの稜、
この和名、とてもマッチしていて素敵な名前だと思いませんか?
昔の貝人のネーミングセンスは本当に素晴らしいです。

熱帯西太平洋には本種に似てやや明るい色調ののamethystus (WOOD, 1815) ハデシオサザナミガイ(Syn: tripartita DSEHAYES, 1855)が産します。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ハナヤカマスオガイ

oriens.jpg
Gari oriens (DESHAYES, 1855) ハナヤカマスオガイ
  Syn: Psammobia castrensis REEVE, 1857、Psammobia rossiteri CROSSE, 1873
シオサザナミガイ科 2009年2月 南部堺港揚がり、富田沖 水深20m 41mm

模式産地:不詳
分布:和歌山県、高知県、東南アジア、オーストラリア北部、トンガ、マダガスカル

写真の標本は南部堺のエビ刺し網に掛かった両片の死殻ですが、和歌山県では非常に稀な種です。
長く漁港に通っている方でさえ標本を所有されている方は少ないと思います。
この標本が得られた富田沖はサンゴ礁(イシサンゴ類)がかなり発達しているような場所で多くの
南方の種類が得られます。
本種はサンゴ礁間の砂や砂礫底に棲息するようです。

以前はGobraeus属もしくはGari(Gobraeus)亜属に含められていましたが現在はGari属に整理され、
シノニムとなっています。
 *他にGari属のシノニムになった代表的な属は
   Gari (Dysmea) DALL, BARTSCH & REHDER, 1938(ユキゾラマスオなどを含む)
   Grammatomya DALL, 1898 (マサメヨシガイ、サラカイマスオなどを含む)
   Psammobia LAMARCK, 1818(ヨーロッパアシガイなどを含む)
   Psammotaea LAMARCK, 1818(オチバガイ、マスオガイ、ハザクラなどを含む)

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅲ(GUIDO T. POPPE著)
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プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

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ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
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