潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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キヌハダタイラギ(仮称)

palmensis.jpg
Atrina cf. serra (REEVE, 1858) キヌハダタイラギ(仮称)
  Syn: palmensis LAMPRELL & HEALY, 1997
ハボウキガイ科  2007年2月 日高町 日ノ岬沖 水深60m マンガン漁 62mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、オーストラリア(クイーンズランド州)
   水深60〜80m 砂底

小型で良くわからないタイラギの仲間でしたが、これでは?という図版を見つけました。
BIVALVES of AUSTRALIA Vol.2の708(ここではpalmensis LAMPRELL & HEALY, 1997となっていますが現在は上記の種の異名となっています。)
この貝はこれ以上に大きくならず、殻表の感じが似たpenna (REEVE, 1858) ハネタイラギとは形状が全く異なります。

この仲間は殻が薄く脆い種が多く、乾燥するとひっぱられて割れるものが多いです。
採取される海域の限られるかわった貝です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
BIVALVES of AUSTRALIA Vol.2(KEVIN KAMPRELL・JOHN HEALY著)

クロタイラギ

vexillum3.jpg
vexillum4.jpg
Atrina vexillum (BORN, 1778) クロタイラギ
  Syn: nigra DILLWYN, 1817、gouldi REEVE, 1858 ムラサキタイラギ、banksiana IREDALE, 1939、
     gubernaculum RÖDING, 1798

ハボウキガイ科 2005年3月 御坊市 名田町 下楠井 打ち上げ 120mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、九州南部、奄美大島、沖縄県、ハワイ諸島、フィジー、フィリピン、インドネシア、
   オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア)、ニュージーランド、紅海、
   タンザニア、マダガスカル、モザンビーク
   潮間帯下部〜水深60m 砂礫底 

下楠井港が隣接するためもしかしたら漁屑が流れたものなのかも知れません。
本種は南西諸島以南ではそれ程、珍しい貝ではありませんがかなり大型になる種です。
他に@メダカラさんから頂いた田辺湾産の個体も所有していますが、和歌山県ではこれ以上は大きくならないようです。
また、このような小型な個体に名付けられたのが異名になっているgouldi REEVE, 1858 ムラサキタイラギです。(そういう、異名をジュニアシノニムと言います。)

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ヤマアラシタイラギ(仮称)

hystrix.jpg

Atrina hystrix (HANLEY, 1858) ヤマアラシタイラギ(仮称)
ハボウキガイ科 1997年2月 南部堺港揚がり、田辺湾内、水深30mガレ場 117mm

以前、私のHPでAtrina (Servatrina) lischkeana (CLESSIN, 1891) リシケタイラギとしていたものです。
フィリピンなど東南アジアに分布しますが恐らく日本産の正式な記録はないのではないかと思います。
南部堺で今まで2度(1度は両片の死殻)入手しただけで、国内では希少種だと思います。
鱗片がかなり顕著なので他種とは明確に区別出来ると思います。
なお、学名の"hystrix"はヤマアラシのことです。

かなり古い記憶で曖昧なのですが高知県の桂浜にある桂浜貝類展示館シェルパレスに『スギモトタイラギ』として展示されていたものは本種と非常によく似ていたような気がします。

参考文献:PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅲ(GUIDO T. POPPE著)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

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ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
カテゴリ
ナショナルジオグラフィック
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