潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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コドングリイモ

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Conus granum RÖCKEL & FISCHOEDER, 1985 コドングリイモガイ
イモガイ科 2011年7月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 打ち上げ 19mm

模式産地:不詳
分布:八丈島、紀伊半島、沖縄県、フィリピン、タイ、オーストラリア北西部、モルジブ諸島、
   レユニオン諸島、モーリシャス
   潮間帯下部〜水深25m 岩礁間の砂底、サンゴ礁

この貝もオゴクダで見られる貝でkudamakiさんの所では和名はチカゲイモを当てられています。
目録や近海産図鑑ではtenuistriatus SOWERBY. II, 1858の和名がチカゲイモとなっています。
ですがtenuistriatus SOWERBY. II, 1858は模式図を見るととても分厚い貝でどちらかと言うとglans HWASS in BRUGUIÈRE, 1792 ドングリイモガイに近い貝です。
granumと言う学名には近海産図鑑ではコドングリイモと言う和名がついていますので取りあえずこれに従おうと思います。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
Catalogue and bibliography of the marine shell bearing mollusca of Japan(肥後俊一・Paul Callomon・後藤芳央 共著)
MANUAL OF LIVING CONIDAE VOLUME 1: INDE-PACIFIC REGION(Dieter Röckel, Werner Korn & Alan j. Kohn共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

[ 2015/09/27 18:34 ] 和歌山の貝 イモガイ科 | TB(0) | CM(2)

カシノミイモ

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Conus nucleus REEVE, 1848 カシノミイモガイ
イモガイ科 2003年9月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 打ち上げ 19mm

模式産地:不詳
分布:八丈島、紀伊半島、沖縄県、フィリピン、マーシャル諸島、タイ、オーストラリア北西部、モルジブ諸島、
   レユニオン諸島、マダガスカル
   潮間帯下部〜水深30m 岩礁間の砂底、サンゴ礁

図の貝は多くの日本の書籍等や認識ではluteus SOWERBY, 1833 ソナレイモガイと呼ばれていますが、luteusと言う貝ははHolotype、Lectotypeを見る限り、もっと薄く殻も長めで模様の出方が異なる(螺糸状の模様も出る)貝です。
(近海産図鑑の図もluteusではないと思います。)
模式図を見ると上記の学名の貝がそのもので、近海産図鑑では"カシノミイモ"と言う和名がついています。
"ソナレイモ"と言う和名がどちらの学名の貝に当てられたものなのかはっきり分かりませんが、とりあえずnucleusと言う学名にはカシノミイモと言う名前がついていますのでこれに従おうと思います。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
Catalogue and bibliography of the marine shell bearing mollusca of Japan(肥後俊一・Paul Callomon・後藤芳央 共著)
MANUAL OF LIVING CONIDAE VOLUME 1: INDE-PACIFIC REGION(Dieter Röckel, Werner Korn & Alan j. Kohn共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2015/09/27 18:19 ] 和歌山の貝 イモガイ科 | TB(0) | CM(0)

キラベッコウイモ

kirai.jpg
Conus fulmen REEVE, 1843 form. kirai (KURODA,1956) キラベッコウイモガイ
イモガイ科 1997年2月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深40m 69mm

模式産地:紀伊田ノ浦
分布:房総半島、八丈島、紀伊半島、山口県(見島)、台湾
   水深35〜100m 岩礁間の砂底

基本型のベッコウイモと比べかなり大型になり、体層に紫褐色斑が出ない。
生息場所もかなり深いです。

貝類研究家、吉良哲明(1888年〜1965年)に献名されたものです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2015/06/14 16:41 ] 和歌山の貝 イモガイ科 | TB(0) | CM(0)

ベッコウイモ

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Conus fulmen REEVE, 1843 ベッコウイモガイ
  Syn: modestus G. B. SOWERBY I, 1833
イモガイ科 1996年1月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深20m 46mm

模式産地:日本
分布:房総半島・男鹿半島、紀伊半島、四国、九州、奄美大島、沖縄県、台湾
   潮間帯下部〜水深50m 礫間の砂泥底、砂礫底

日本を代表するイモガイで私の大好きな種の1つです。
(タカラガイではチャイロキヌタですが、イモガイでは本種が海外のコレクターに人気があります。)
ただ、各地で激減してみられなくなった所も多いようです。
刺し網でも通い始めた頃は比較的目にする事も多かったのですが見られなくなりました。
和歌山県の打ち上げでは中部から北部にかけての方が多いように思えます。

大型で深所から得られ、紋が出ないタイプをkirai (KURODA,1956) キラベッコウイモと呼びますが、成長に伴い深所に移動したのでは?と思います。(後にキラベッコウイモも紹介します。)
本種も魚食性で有名で小魚を襲って食べます。

目録の分布では奄美大島や沖縄県が入っていますが、温帯を好むこの種が本当に生息するのか疑問に思います。

参考文献:

日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2015/06/07 16:16 ] 和歌山の貝 イモガイ科 | TB(0) | CM(2)

アサナギミナシ

articulatus.jpg
Endemnoconus articulatus (SOWERBY, 1873) アサナギミナシガイ
  Syn: nadaensis AZUMA & TOKI, 1970、tosaensis SHIKAMA, 1970 トサイモガイ
イモガイ科 2007年4月 南部堺港揚がり 切目崎沖 水深60m エビ刺し網 22mm

模式産地:モーリシャス
分布:紀伊半島、四国、九州西岸、奄美大島、沖縄県、フィリピン、ニューカレドニア、インド洋
   水深35〜240m 砂底、サンゴ砂底

小振りながら美しいイモガイです。
オゴクダからは打ち上げでも得られているようですが通常は浅くても30m以深の岩礁周辺の砂底に生息します。

ヒシイモやアコメガイ系のイモガイは他の一般的なイモガイとは分岐年代がかなり離れていて別属とするのが妥当と思われます。(逆に日本では他の多くの属に分けられているイモガイ類は少数の属にまとめるのが妥当ではないかと思っています。)
どちらかと言うと、BORSONIIDAE(シャジクガイ類)に近い種群のようです。

*近海産図鑑に図示されている標本のようなヒシイモ型の様に塔が高いタイプは珍しいと思われます。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2015/02/15 10:58 ] 和歌山の貝 イモガイ科 | TB(0) | CM(0)

タガヤサンミナシ

textile.jpg
Conus textile LINNAEUS, 1758 タガヤサンミナシガイ
  Syn: verriculum REEVE, 1843、archiepiscopus HWAS in BRUGUIÈRE, 1792、
     cholmondeleyi MELVILL 1900 サオリイモガイ、
     communis SWAINSON, 1840、concatenatus KIENER, 1850、corbula G. B. SOWERBY II, 1858、
     dilectus GOULD, 1850、euetrios G. B. SOWERBY III, 1882、eumitus TOMLIN, 1926、
     gloriamaris PERRY, 1810、panniculus LAMARCK, 1810、reteaureum PERRY, 1811、
     sirventi FENAUX, 1943、suzannae van ROSSUM, 1990、tigrinus G. B. SOWERBY II, 1858

イモガイ科 1998年1月 南部堺港揚がり 富田沖 エビ刺し網 水深20m 110mm

模式産地:バンダ海
分布:三宅島、八丈島、紀伊半島、四国、山口県北部、九州、奄美大島、沖縄県、小笠原諸島、
   北マリアナ諸島、グアム、クック諸島、フィジー、サモア、パラオ、ツアモツ諸島、ハワイ諸島、
   フィリピン、インドネシア、マレーシア、タイ、ソロモン諸島、パプアニューギニア、
   ニューカレドニア、オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア、ニューサウスウェルズ、
   ココスキーリング)、紅海、ケニア、タンザニア、モーリシャス、マダガスカル
   潮間帯下部〜水深50m 岩礁間の砂底、サンゴ礁

本種はイモガイの仲間で最もポピュラーで有名な貝の1つです。
よく、毒のあるイモガイとしてアンボイナと並んで紹介される事が多いですが本種は魚食性のアンボイナと違い巻貝類を専食します。
従ってその毒はどの程度、脊椎動物に影響があるのか分かりませんが触らぬにこした事はないと思います。
和歌山では南部の浅い岩礁間で日中でもはっているのを見る事があります。
本種はインド・太平洋の熱帯周辺に広く分布し、その地域地域で独特なフォームを持つ事も多く、多くの異名があります。
また、同じく和歌山で採集できるcanonicus HWASS in BRUGUIÈRE, 1792 ヒメタガヤサンミナシガイは非常に似た近縁種ですが本種よりも小型で少ないです。オーストラリアにはvictoriae REEVE, 1843 ビクトリアジョオウイモガイ (カチドキモガイ)、太平洋東岸の熱帯部にはdalli STEARNS, 1873 ハナオリイモガイなど似た数種があります。

『タガヤサン』とは東南アジア原産のマメ科の常緑樹の名前で、木材の板目の模様が美しい事で知られます。
昔の方の貝の(貝に限らないですが)命名は本当にセンスがあると感心します。

この個体は非常に大型の個体で生貝でしたがフタがありませんでした。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
MANUAL OF LIVING CONIDAE VOLUME 1: INDE-PACIFIC REGION(Dieter Röckel, Werner Korn & Alan j. Kohn共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2015/02/08 16:51 ] 和歌山の貝 イモガイ科 | TB(0) | CM(2)

イトマキイモ

terebra.jpg
Conus terebra BORN, 1778 イトマキイモガイ
  Syn: coelebs HINDS, 1843、fusus GMELIN, 1791、terebellum GMELIN,, 1791、
     thomasi G. B. SOWERBY III, 1881、albeolus RÖDING, 1798

イモガイ科 2011年7月 串本町 潮岬 オゴクダ浜 水深2m 岩礁間 58.5mm

模式産地:フィジー
分布:八丈島、紀伊半島、四国、九州南部、奄美大島、沖縄県、北マリアナ諸島、フィリピン、
   インドネシア、マレーシア、タイ、フィジー、タヒチ、サモア、パプア・ニューギニア、
   オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア)、紅海、タンザニア、マダガスカル
   潮間帯下部〜水深20m サンゴ礁、細砂底、サンゴ片底

台風の波に巻き上げられたのか、殻口はがたがたになってますが生貝で岩礁の上を這っていました。
(軟体は目の覚めるような赤い色だったように記憶しています。)
この日はビカリヤさんと初めてお会いしました。

この貝はvirgo LINNAEUS, 1758 オトメイモガイに近いグループにまとめられる事が多いですが、私は軟体動物目録にあるようにviolaceus GMELIN, 1971 スミレイモガイなどと共にHermes系の種ではないかと思っています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
MANUAL OF LIVING CONIDAE VOLUME 1: INDE-PACIFIC REGION(Dieter Röckel, Werner Korn & Alan j. Kohn共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2014/10/11 19:07 ] 和歌山の貝 イモガイ科 | TB(0) | CM(2)

ウグイスイモ

kiicumulus.jpg
Conus kiicumulus (AZUMA, 1982) ウグイスイモガイ(ウスグモイモガイ)
イモガイ科 2007年1月 南部一本松港揚がり 切目崎沖 ヒラメ刺し網 水深70m 36mm

模式産地:南紀名田 水深40〜60m
分布:紀伊半島、四国(土佐柏島)、奄美大島
   水深40〜100m 砂底

和歌山県を中心に非常に狭い分布域に産する日本固有種です。
生きたものはかなり稀だと思われます。
同様に和歌山から知られた有名な稀種にhamamotoi YOSHIDA & KOYAMA, 1984 ハナガサイモガイがありますが、こちらは所有していません。

参考文献:
MANUAL OF LIVING CONIDAE VOLUME 1: INDE-PACIFIC REGION(Dieter Röckel, Werner Korn & Alan j. Kohn共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2014/04/13 18:43 ] 和歌山の貝 イモガイ科 | TB(0) | CM(0)

ニシキミナシ

striatus.jpg
Conus striatus LINNAEUS, 1758 ニシキミナシガイ
  Syn: floridus SOWERBY II, 1858 オボロニシキミナシガイ、chusaki da MOTTA, 1978
イモガイ科 2003年4月 南部堺港揚がり 白浜沖 エビ刺し網 水深20m 67mm

模式産地:Hitoe
分布:八丈島・紀伊半島、四国(土佐沖)、九州西岸、奄美大島、沖縄県、ハワイ諸島、フィリピン、
   インドネシア、ソロモン諸島、パプア・ニューギニア、
   オーストラリア(クイーンズランド州〜西オーストラリア)、インド、サウジアラビア、紅海、
   タンザニア、モーリシャス、マダガスカル
   潮間帯下部〜水深20m 砂底、砂礫底、サンゴ礁の死サンゴの下

和歌山ではかなり少ない貝だと思います。
本種周辺のイモガイは魚食性ですので脊椎動物に対してダメージを与える猛毒を持つと思われますので生貝の取り扱いには注意が必要です。
写真の標本は殻頂部がややフリークしかかってます。
剥がしてしまいましたが殻皮は厚めでした。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2014/04/10 23:25 ] 和歌山の貝 イモガイ科 | TB(0) | CM(0)

ユウナギミナシ

capitanellus.jpg
Conus capitanellus FULTON,1938 ユウナギミナシガイ
イモガイ科 1998年3月 南部堺港揚がり 岩代沖 ヒラメ刺し網 水深120m 23mm

模式産地:紀伊
分布:伊豆半島、紀伊半島、四国(土佐湾)、九州西岸、奄美大島、沖縄県、東シナ海、台湾、フィリピン、
   ニューカレドニア
   水深50〜250m 岩礫底

和歌山が模式産地のやや深い岩礁に棲息する小型で美しいイモガイです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
[ 2014/02/03 23:33 ] 和歌山の貝 イモガイ科 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

私の本
ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
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