潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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フタ(蓋)

 巻貝は主に軟体を外敵や外環境から守るためにフタをもつ種が多いです。
(皮肉にも刺し網に掛かった貝はフタが網にからんでる場合が多いです。)

 フタには大きく分けて角質のものと、サザエやタマガイ、アマオブネの仲間のように石灰質のフタをもつものの2つに分かれ、時にはフタが種の特定につながることもあります。
(タマガイ科やサザエ科には両方のタイプの種が所属します。)
ですから、学術的な標本ではきちんと残すことをお勧めしますし、また本来フタがある種なのにない標本は締まりが悪く見えてしまうものです。
また、フタにはフタの成長の起点となる核が存在し、種によって真ん中だったり下方だったり内側だったり外側だったり色々あります。

 軟体を殻を大きく覆う貝類はフタが退化的だったり完全に退化している場合が多いです。
そういった貝類は外套膜が殻を覆うため滑層が発達し艶やかで彫刻等がないものが多いです。

 フタも薬品処理には弱いので標本を作る時は注意が必要です。
海外から購入の標本で角質のフタがやたらピカピカなのは次亜塩素酸ソーダで溶かしてしまった証拠です。
また、購入して標本を手に入れる場合、悪質ディーラーはその個体のフタでないものを代わりに着けたり、もっと悪質の場合は他種のフタが着いていることがありますので注意と見極める経験が必要となります。逆にそれが信用出来るディーラーかどうかという見極めになることもあります。(慣れてくればフタの形状や大きさなどでその個体のものかどうか何となく分かって来ます。)


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左;アクキガイ科のものはしっかりと殻口を覆うものが多いです。右:サザエ科のものはブローチのように美しくしっかりした石灰質のフタが多いですが中にはニシキウズ科の様なフタをもつものもあります。

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タマガイ科の貝は角質と石灰質のフタをもつ2つのグループに二分されます。石灰質のフタの特徴は種によって少しずつ異なり分類の重要な手だての1つとなります。

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ニシキウズガイ科やエビスガイ科のフタは螺旋型のまんまるフタです。(とても脆いフタです。)

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左:イモガイ科のフタは退化的で、個体によっては失われている場合も多々でフタとしての機能も既に果たしていないようです。右:よくビギナーの方がイモガイと間違われるマガキガイのフタは他のソデボラ科の種と同じく片側(外側)が鋸歯状です。この仲間のフタは生きることに何か役立っていそうな気がします。

上の貝の部分写真の種類を全部当てられたら凄いです^ ^;
(マガキガイ以外、今回は簡単かな?)



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[ 2014/04/05 23:40 ] 貝四方山話 | TB(0) | CM(4)

真珠層・真珠光沢

 ニシキウズガイ科やサザエ科、ミミガイ科など多くの原始腹足目の種、二枚貝の原始的な
グループに含まれる多くの種は内面に虹色(オリエント効果)の真珠層を形成します。

 また、貝の体内に異物と外套膜の一部が入ることで、殻と同様の表面形成されたものが真珠(パール)です。

 これら真珠層をもつ貝を洗浄するのにハイターなど次亜塩素酸ソーダなどを使用すると真珠層は失われ、真っ白になり台無しになります。
 また、脱脂綿を永年、真珠層に接触されることによっても同じことが起こります。(バインズ病の1つだと思われます。)


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巻貝の真珠層

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二枚貝の真珠層

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あまり知られていませんがイタヤガイ科やウミギクガイ科の種も内面に薄い真珠層を形成します。
(上の写真はウミギク類ののオパールの様な光沢の真珠層)


上の貝の部分写真の種類を全部当てられたら凄いです^ ^;
[ 2014/03/30 00:15 ] 貝四方山話 | TB(0) | CM(8)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

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ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
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ナショナルジオグラフィック
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