潮騒の宝箱

海の生き物が大好き、その中でも和歌山県で採集した大好きな貝類を中心に紹介しています。過去スレへのコメントも大歓迎です(=^ ^=)/
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オオウミシダトウマキクリムシ

yamamotoi.jpg
Annulobalcis yamamotoi HABE, 1974 オオウミシダトウマキクリムシガイ
ハナゴウナ科 2003年11月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深20m オオウミシダに寄生 13mm

模式産地:和歌山県 白浜町番所崎
分布:三浦半島、伊豆半島、紀伊半島
   潮下帯〜水深70m 潮の速い岩礁上のTropiometra afra macrodiscus (HARA,) オオウミシダに寄生

生時は濃紺色に黄色い縞模様の鮮やかな軟体が透けて見え、その美しさからダイバーにも知られる種です。

オオウミシダ(棘皮動物)は潮通しの良い岩礁なら水面下のかなり浅い場所から見られますので本種も探せば見つかる可能性が高いです。(ただし、素潜りでそのような場所の探索は危険を伴います。)

種名は南紀生物同好会初代会長、故山本虎夫氏に献名されたものだと思います。
(氏のコレクションは大阪市立自然史博物館に収蔵されています。)
また、この貝は和名が長い事でも有名です…『カイ』まで入れたら16文字…。
同じように和名の長い貝には同科のTrochostilifer striatus (HEDLEY, 1900) ノコギリウニトウマキクリムシガイやマンジガイ科のPseudorhaphitoma hexagonalis (REEVE, 1845) ナナカドケボリクチキレツブ(ナナカドケボリクチキレシャジクガイ)があります(笑


参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
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ヒトデナカセ

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Thyca crystallina (GOULD, 1846) ヒトデナカセガイ(シロスズメガイ)
  Syn: pellucida KÜKENTHAL, 1897
ハナゴウナ科 2014年4月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深30m アオヒトデに寄生 9mm

模式産地:不詳
分布:紀伊半島、小笠原諸島、フィリピン
   潮間帯下部〜水深30m サンゴ礁のアオヒトデに寄生(同属の種にも寄生します。)

Linckia laevigata (LINNAEUS, 1758) アオヒトデに外部寄生する貝で以前は独立科などに入れられていた程、本科の種にしては特異な形状をした種です。
アオヒトデは毎年、オフ会の時に素潜りで確認する程、和歌山県では珍しいヒトデではなくなりましたが本種は周参見などで確認されているもののとても少ないです。

アオヒトデ以外の同属のヒトデ、guildingi (GRAY, 1840) ムラサキヒトデ(= pacifica GRAY, 1840 バイオレットヒトデ)、multifora (LAMARCK, 1816) ゴマフヒトデにも寄生するものと思われます。

Nardoa frianti KOEHLER, 1910 アライボヒトデ(ベニイボヒトデ)に寄生する同属のnardoafrianti (YAMAMOTO & HABE in HABE, 1976) ベニイボヒトデシロスズメガイは比較的、よく確認されているみたいですが私は所有していません。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VOLUME Ⅱ(GUIDO T. POPPE著)

オオクリムシ

cumingii2.jpg
Melanella cumingi (A. ADAMS, 1854) オオクリムシガイ
  Syn: conoidalis G. B. SOWERBY II, 1865、picta G. B. SOWERBY II, 1866、dalli BARTSCH, 1917
ハナゴウナ科 2008年7月 串本町 上浦 潮間帯下部 岩礫間の砂中 26mm

模式産地:シナ海
分布:紀伊半島、四国、九州、奄美大島、沖縄県、台湾
   潮間帯下部〜水深30m 砂底

この仲間の中ではとても大型になる種です。
同類の多くがナマコなどの棘皮動物に常時寄生する種が多いのに対して本種は自由生活しながら食事の時だけナマコ類に取り付くようです。
瀬戸物のように美しい貝です。

kudamakiさんに教えて頂いて採集できました。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

ヤツデヒトデヤドリニナ

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Apicalia habei WARÉN, 1981 ヤツデヒトデヤドリニナ(ダルマクリムシガイ)
  Syn: ovata PESSE, 1860、philippinarum SOWERBY, 1900
ハナゴウナ科 2008年7月 串本町 上浦 潮間帯下部 転石下 ヤツデヒトデに寄生 11mm

模式産地:日本
分布:房総半島・能登半島、紀伊半島、四国、九州、奄美大島、沖縄県
   潮間帯下部 岩礁のヤツデヒトデの腹側口辺に寄生

海岸の生物を手当り次第に食べてしまう海のギャング、Coscinasterias acutispina (STIMPSON, 1902) ヤツデヒトデに寄生します。
ヤツデヒトデはトコブシなど磯の有用生物を根絶やしにする勢いで食べてしまうので漁業従事者にはとても嫌われています。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

Melanella cf. pyramidalis (A. ADAMS, 1854)

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Melanella cf. pyramidalis (A. ADAMS, 1854)
ハナゴウナ科 2002年4月 串本町 上浦 打ち上げ 6mm

模式産地:不詳

本科の種は殻だけで判断するのは難しいです。

参考文献:
Catalogue and bibliography of the marine shell bearing mollusca of Japan(肥後俊一・Paul Callomon・後藤芳央 共著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

Echineulima sp.1

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Echineulima sp.1
ハナゴウナ科 2009年3月 南部堺港揚がり 切目崎沖 ヒラメ刺し網 水深120m 7.5mm・10mm

深所からヒラメ刺し網に掛かってきたAraeosoma owstoni MORTENSEN,1904 オーストンフクロウニに寄生していた未記載種と思われるEchineulima属の1種です。
今まで2度採集していて大小(雌雄?)で対になって寄生しています。
このウニには同科のMelanella araesomae (HABE, 1992) オーストンフクロウニヤドリニナも寄生する事が知られています。
また、オーストンフクロウニは春先に比較的浅い場所に移動するらしくその際にダイバーによって確認されていて、同じくこのウニを宿主とするPericlimenes hertwigi Balss, 1913b カゴウニカクレエビはダイバーに人気があるようです。

ohusuton.jpg

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

イイジマフクロウニヤドリニナ

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Echineulima tokii (HABE, 1974) イイジマフクロウニヤドリニナ
ハナゴウナ科 1997年3月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 漁労屑 水深40m 18mm

模式産地:和歌山県 御坊町名田沖
分布:伊豆半島、紀伊半島、フィリピン
   水深40〜60m 岩礁のAsthenosoma ijimai YOSHIWARA,1897 イイジマフクロウニに寄生

やや深い所からかかる棘に毒をもったイイジマフクロウニに寄生して揚がってきます。
それほど珍しいものではないですが、ウニ自体素手で触るととても危険です。

フクロウニの仲間は固い殻を持たず、水揚げされるとぺちゃんこになります。(名前の由来です。)
通常、深海に生息する種が多くイイジマフクロウニはその中でも浅海に生息する数少ない種です。
日本周辺はフクロウニ類の宝庫で十数種知られます。


tokii3.jpg

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

Melanella sp. 1

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Melanella sp. 1
ハナゴウナ科 2004年1月 南部堺港揚がり 南部沖 エビ刺し網 水深70m 5mm

本属、本科の種は不明種が多く残されています。
また、多くの種が棘皮動物に寄生するのですが殻の特徴が単純なことからホストから離れてしまった個体を同定するのはかなり困難です。(この標本は漁労屑から得たものです。)

teramachii (HABE, 1952) テラマチセトモノガイに酷似しますが、テラマチセトモノガイのホストであるMesothuria parva (THÉEL, 1886)  クマサカナマコ(ミツマタナマコ科)は100m以深の深海にすむ種であり疑問があります。
殻の軸が透けて見えてとても美しいです。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)

EULIMIDAE sp.

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EULIMIDAE sp.
ハナゴウナ科 2003年12月 南部堺港揚がり、富田沖 エビ刺し網  水深30m ツマジロナガウニに寄生 8mm

Echinometra tsumajiro ツマジロナガウニ(新種記載前らしい)に外部寄生していました。
紀州では少し水に入ると数種のナガウニ類を確認することが出来き、足の踏み場もないぐらい群生していることもあり素足で歩くのは非常に危険です。
なのに数多くのナガウニをひっくり返しても寄生する貝は確認出来ません。
この標本は網に掛かったウニに寄生していた未記載と思われる珍しい貝です。(所属もはっきりしません。)
ナガウニ類には他に稀にアクキガイ科のVexilla vexillum (GMELIN, 1798) ハタガイが付着し管足を食べているのを見ることがあります。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)

キンイロセトモノガイ

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Vitreolina anuratus (S. HIRASE, 1920) キンイロセトモノガイ
  Syn: nisimurai HABE, 1958 バフンウニヤドリニナ
ハナゴウナ科 2001年7月 和歌山市 加太海岸 潮間帯 バフンウニに寄生 3mm

模式産地:鳴門海峡
分布:北海道南部・男鹿半島、陸奥湾、房総半島、佐渡島、紀伊半島、四国、九州
   潮間帯下部〜水深5m 岩礁のムラサキウニ、バフンウニ、アカウニ、キタムラサキウニ、
   クロウニの棘の間に寄生

本科の種の多くは棘皮動物に寄生し体液を吸って生きています。体外、体内に寄生するもの様々です。
殻はガラス質で透明感があり、何故かへの字に曲がる種が多いです。
見た目に特徴がなく、寄主を離れて打ち上げられた種の同定は困難です。

参考文献:
日本近海産貝類図鑑(奥谷喬司編著)
日本及び周辺地域産軟体動物総目録(肥後俊一・後藤芳央 共著)
プロフィール

Mozu

Author:Mozu
幼い頃から都会で育ち海への憧れは人一倍でした。思い出として残る貝殻が大好きです。              

私の本
ウミウサギ 
-生きている海のジュエリー
コレクター目線とダイバー目線の両方からウミウサギの魅力を紹介した私の著書です。      ご覧頂ければ幸いです。    
カテゴリ
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